だいぶ前に見た映画です。
そのまた、だいぶ前に「そこのみにて光り輝く」という映画があって
まず、それがすごく良かった。
その映画を撮った監督が呉美保(オ・ミポ)監督で、
この「きみはいい子」は呉監督の最新作です。
(今となっては最新作といえるかどうか・・・)
「そこのみにて光り輝く」が忘れられないワタシとしては、
もういてもたってもいられず、いきつけの映画館にいったのでした。
監督:呉美保(「そこのみにて光輝く」)
キャスト:高良健吾 尾野真千子 池脇千鶴 高橋和也 富田靖子 ほか
ストーリー:(公式ホームページより引用)
岡野(高良健吾)は、桜ヶ丘小学校4年2組を受けもつ新米教師。まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えない性格ゆえか、児童たちはなかなか岡野の言うことをきいてくれず、恋人との仲もあいまいだ。
雅美(尾野真千子)は、夫が海外に単身赴任中のため3歳の娘・あやねとふたり暮らし。ママ友らに見せる笑顔の陰で、雅美は自宅でたびたびあやねに手をあげ、自身も幼い頃親に暴力を振るわれていた過去をもっている。
あきこ(喜多道枝)は、小学校へと続く坂道の家にひとりで暮らす老人。買い物に行ったスーパーでお金を払わずに店を出たことを店員の櫻井(富田靖子)にとがめられ、認知症が始まったのかと不安な日々をすごしている。
とあるひとつの町で、それぞれに暮らす彼らはさまざまな局面で交差しながら、思いがけない「出会い」と「気づき」によって、新たな一歩を踏み出すことになるー。
昔もそうかもしれんけど、現代って孤独・・・。
どこにでもある物語ってこういうこと?
誰とも通じ合えることなく一人で子育てして、
誰ともわかりあえることなく一人で学校行って、
誰にも信頼されることなく一人で働いて、
誰にも気にかけてもらえることなく老いて死ぬ。
そんなわけないと思うけど、
実際、そういう人も多いやん?
そういう人がネガテイブな感情をため込んでいくと、
ネガテイブな行動になってあらわれる。
でも、やっぱり、みんなそれでいいとは思ってなくて、
誰かを思いやったり、助けようという気持ちになる。
そういう人が行動を起こすと、苦しんでいる人は救われる。
孤独とか、暴力とか実は昔からあって、
苦しんでいる人はいた。そしてそれを助ける人もいた。
今は、プライバシーの名のもとに
見えない壁があって、「助けたい」って思ってても
見えないだけかも。
行動に表せないだけなのかも。
私も「実は大きなお世話やったらどうしよう」とか思って、
何もできないこともある。
おせっかいやったら、それでもいいやん。
くらいで、人とコミュニケーションとったほうがいいってことかも。
そんなことを考えさせられた映画でした。
高良健吾は、いいですねぇ~。いろんな役をやりこなせるところがイイ!
池脇千鶴もすごい!公園行ったらホンマにいそう~
バッタモンのクロックスはいてるとことか、
どこまで芸が細かいの?!っていう・・・。
岡野先生のお姉さんが言ってた
「わたしがあの子に優しくすれば、あの子も他人に優しくしてくれる。
こどもをかわいがれば、世界が平和になる。」
後半は同意しかねるけど、
前半は共感します。
そう思いつつ、ガミガミ言ってしまう自分を反省・・・。
では、さようなら~