読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

本No7【希望という名のホスピスで見つけたこと】いのちのリレー

今年も残すところあと数時間。

皆様にはどんな一年だったのでしょうか。
この時間は静かに一年の振り返りをしたいものですね。
こんばんは。
わかばです。
今年を振り返るといろいろなことがありました。
朝活に参加したり、
歌舞伎を見始めたり、
家族でキャンプを始めたり、
仕事をしばらく休んで、
英語の勉強をしたり、本を読んだり・・・
またそれをブログにしたり・・・
とても充実した一年でした。
しかし、悲しいこともありました。
今年の初め、ある寒い日の夜、
父を亡くしました。
突然のことでした。
心臓疾患でした。
父を亡くしたことで、
わたしはいろいろなことを考えました。
死について考えるとき、
わたしを導いてくれた本、
悲しいとき、
わたしを支えてくれた言葉、それを紹介したいと思います。
希望という名のホスピスで見つけたこと 細井順著(フォレストブックス)

 

 

 

希望という名のホスピスで見つけたこと (Forest books)

希望という名のホスピスで見つけたこと (Forest books)

 

 

 

 

 
不思議なことに、父の死の一ヶ月前にこの本に出会いました。
ホスピス医として、長年人の死を見つめてきた著者の言葉は、
わたしの心に、深く刻み込まれました。
生まれてくるときも、死んでいくときも、同じような厳粛さがある。人間の思いとは違った、人間の力の及ばない、もっと大きな力がその瞬間に働いているような気がする。人間には手出しができない「いのちのリレー」が、そのときになされているように思われる。人の一生は誕生のときに命を引き受け、死によって次に引き渡す。そのことは自然の摂理であり、人が侵すことのできない領域の出来事で、神聖で厳かなものである。
「もっと早く病院に行っておけば・・・」
という人もたくさんいました。
でも、私はそうは思いませんでした。
この言葉がずっと心にあったからだと思います。
神様が決めたことだと思って、
父の死を受け入れることができました。
 
父の死の2ヶ月後、
父の孫である甥っ子がこの世に誕生しました。
いのちのバトンを受け継いで、
甥っ子は今日も元気に生きています。
「生命」は終わりを迎えても、「いのち」は終わることなく受け継がれていく。
私が生まれる前にも、祖母が亡くなったと聞きました。
「あんたはおばあちゃんの生まれ変わりや。」
とよく言われました。
誰かによって生かされている私というものを、
やはり自分も子供を産んで、
意識するようになりました。
私は自然の一部で、生かされているのである、と。
結論として言えることは、自分自身の中に私の生きなければならない理由は見当たらない。では、なぜ生きるのか。答えは自分の中にはないと思う。私が生きる、死ぬを論じる立場にない。(中略)われわれは百パーセント生かされているのである。
「がんであろうとなかろうと、誰にでも同じように朝日は昇り、夕日は沈む。明日はどうなるか、それは誰にもわからない。がんがあってもなくても、与えられたその一日に自分のできることを精一杯やって、悔いのないようにその一日を送るしか、人間にできることはないね。」
生かされているいのち・・・。
明日はどうなるかわからない・・・。
私はこれからも一日一日を精一杯生きようと思います。
皆様、来年もよろしくお願いいたします。
 
ちなみに、この本に描かれているホスピスが舞台となっている
ドキュメンタリー映画もあります。私は見ていません。
すごく見てみたい映画です。