言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

本No10【坊ちゃん】人間は好き嫌いで働らくものだ。

昨日のドラマ「坊ちゃん」ご覧になりましたか。

この年末年始は「赤めだか」といい、

「坊ちゃん」といい、いいドラマの目白押しです。

こんばんは。

わかばです。

「赤めだか」も「坊ちゃん」の主演はニノで、

これもウレシイ限り。

ニノ、何年経っても大好きです。きゃー。

さて、「坊ちゃん」を読んだのは、大学生の頃でした。

その頃は、とりあえず名作を読もうと思っていただけで、

読んだあとも、大した感想はなかったのを覚えています。

「赤シャツ」とか「うらなり」とかの名前は覚えているけど、

そのキャラがどんなものだったか、到底思い出せない・・・。

原作本を読もうと本棚から引っ張り出して、

読み始めました。

今日は夏目漱石の「坊ちゃん」を紹介します。

坊っちゃん

坊っちゃん

 

 

・・・面白い!!

・・・面白すぎです!!

 

一気に読んでしまいました!!

どうしてこんなに面白いのーーー?!

 

十数年前には私の心をほとんど動かさなかった物語が、

今、私の心をぐるんぐるんと揺さぶっています!!

本っていいですよね。こういうところが。

当時の私はこの面白さがわからなかった。

そして、心底思いました。

私も「坊ちゃん」になりたい、と。

 

社会にでて十数年。

世の中には、数々の理不尽のあることを知りました。

「それはあかんやろー。」と思っていても、

実際に口に出す人はいません。私も出しません。

本当に人間程宛にならないものはない

と思いながら、日々、組織の歯車となっている・・・

100年前の世の中も、100年後の現在も人間社会は同じです。

 

しかし、ここからが物語です。

免職を覚悟した「坊ちゃん」と「山嵐」は

「赤シャツ」を懲らしめるため仕返しを画策して、

成功させます。明治の「倍返し」です。

現実社会では、今も昔も、

仕返しできないことがほとんどです。

「仕返ししてやりたい」と思いつつ、

お金のこととか、将来のこととか考えるとできない。

でも、物語の中ではそれができる。

それを読むとスッキリする!

私は夢中になったドラマ「半沢直樹」を思い出しました。

私は下に引用した言葉がすごく好きです。

「金や威力や理窟で人間の心が買えるものなら、高利貸でも巡査でも大学教授でも一番人に好かれなくてはならない。中学の教頭くらいな論法でおれの心がどう動くものか。人間は好き嫌で働らくものだ。論法で働らくものじゃない。

私も「坊ちゃん」のように自分に正直に、

取り繕うことなく、まっすぐに生きたいです。

 

正月明けで仕事が嫌なあなたに「坊ちゃん」を。

では、さようなら~。

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)