私が20歳のときというと、
かれこれ今から10数年前ということになります。
それから、凡人なりにいろんなことがありました。
こんばんは。
わかばです。
当時、わたしは花の女子大生でした(死語)。
外国語学部のスペイン語専攻でしたので、
メキシコに留学していました。
メキシコ国立自治大学付属のスペイン語学校で勉強していました。
ちょいと・・・検索・・・
・・・!!すごい!!日本語ページがある!!
Centro de Enseñanza Para Extranjeros :: CEPE-UNAM
当時、インターネットもそこまで普及していませんでした。
スペイン語を勉強しに行ったので、当たり前ですが、
スペイン語オンリーの生活でした。
たまに日本人と話すのと電話で1分家族と話すのと
日本や他の国に留学している友達からの手紙しか、
日本語に触れる機会がありませんでした。
その頃の手紙、今でも大事にとってあります。
それは、ものすごく孤独な日々でした。
それを思うと、今の留学生はスマホがあるので、
外国にきて孤独を感じないで済むということは非常に楽です。
でも、楽になるということは、
大切な何かを見失う可能性を秘めています。
まぁ、そんな日本語に飢えたわたしの元に、
親友のちえが段ボールいっぱいの本を送ってきてくれたのです。
(最高の友達です。荷物を送るだけじゃなく会いにも来てくれました。)
その本の中には、その後の人生を生きる糧となるような、
言葉があったのだと思います。
この本のこの言葉、という風には思い出せません。
でも、今日食べたものがその後のわたしの体をつくるように、
その時読んだ本の言葉が、今のわたしを作っているはずなのです。
前置きが長くなりましたが、今日はその時読んだ本のなかから、
3冊を紹介したいと思います。
1冊目
村上春樹は大学生のときから読み始めて、大好きになりました。
一時期少し離れて、今でも好きです。
2冊目
このころ、夏目漱石をわからないながらもよく読んでいました。
夏目漱石もイギリス留学中、孤独で病気になりながらも頑張ったというのを
思いだして、漱石日記なんかも読んでいました。
いっしょにいた年上の日本人の旅人が
「俺も20歳のとき、門を読んだよ・・・」
と言っていたことを、今昨日のことのように思い出しました。
3冊目
宮本輝作品もこのころよく読んでいました。
この本には、日本海に面した鎧駅という駅が出てくるのですが、
燦々と輝くメキシコの太陽の下で、
雲が垂れ込める冬の日本海をイメージして、懐かしみながら
読んでいました。
さて、過去を振り返るのはこれくらいにして、
今日は今日を精一杯生きたいです。
20歳のみなさんに糧となる言葉を。
では、また~。