インフルエンザの勢いが、
すごいことになっています。
こうなってくると、はやく春が来てほしいと、
切に願ってしまいます。
こんばんは。
わかばです。
最近、水木しげる先生の著作を勢いよく読んでいますが、
今日はお亡くなりになったあとの、2015年12月20日に
第一刷が発行された奇跡のような本、
「ゲゲゲのゲーテ」を紹介します。
ゲーテと水木先生
ゲーテと水木先生ってどうつながるの?
と思った人もいるかもしれません。
この本はそういうところから、
水木先生の言葉を通して教えてくれます。
ちょっと長いけれど、引用します。
水木とゲーテの出会いは第二次世界大戦が勃発した翌年の1940年にさかのぼります。この年、水木は18歳で、ゲーテに限らず、聖書やニーチェ、ショーペンハウエル、カントなどもむさぼるように読んだといいます。それは、いつか召集され、戦場で死ぬかもしれないという恐怖を克服するためでした。自分の意志に関係なく、出征することがいやおうなく決定されるという理不尽をどうやって容認し、先が読めなくなった自身の人生をどのように意味づけすればいいのか。その答えを見つけるために水木は真摯に書物と向き合い最終的にゲーテにたどり着いたのです。
ゲーテとの対話
特に弟子であったエッカーマンが書いた「ゲーテとの対話」を愛読し、
出征するときも雑嚢に忍ばせていったとありました。
今の時代を生きるわたしたちも苦悩多き毎日を送っています。
でも、悩んだときはぜひ本書を手にとることをおすすめします。
世界がシンプルに見えてくると思います。
ゲーテは難しい!けれどこれは読みやすい!
「ゲーテとの対話」もそうですが、
ゲーテの本そのものはとても難しいし、
簡単に読める本ではありません。
でも、この本は、
『ゲーテとの対話』で水木が傍線を引いている箇所から、現在を生きる私たちにも有益で、人生の指針となるような格言・箴言・警句を選び編集したものです。
だそうなので、読みやすく、また、わかりやすいです。
わたしも始めようと思っていることが、
なかなかうまくいかず、困っていました。
それが引き金になり、今やっていることすべてに対して
「こんなんやって意味あんの?」と思っていたところだったので、
頭の中を整理できたことが非常によかったです。
一番好きな言葉
ゲーテの言葉というのは、
今の自分をどう納得させればいいのかに悩んでいる時の、
本当にいい薬になります。わたしにとっては。
「もっと頑張れ」でもないし「頑張らなくてもいい」でもない。
ただ、本書でも言っていますが
「生きるとは何か?」「人生とは何か?」ということに対して、
大きなヒントをくれるので、目の前の小さなことが、
どうでもよくなる感覚になります。
たとえば次の言葉が好きです。
いつかは目標に通じる歩みを
一歩一歩と運んでいくのでは足りない。
その一歩一歩が目標なのだし、
一歩そのものが価値あるものでなければならない。
一歩一歩が価値あるもの。
だから、たとえ、誰も読まなくてもこのブログを書き続ける。
書き続けることがしんどくなったらこの言葉を思い出そうと思います。
さいごに
水木先生は、ゲーテを読んで人生の意味にたどり着いたのでしょうか。
次の一文を読んだ時、思わず泣いてしまいました。
人生とは何かはとうとうわからずじまいでした。
ただ、生きていること自体の燦然とした輝きに目がくらみ、
「死にたくない」と痛切に思いました。
人生に燦然とした輝きを。
では、また~。
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