日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

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映画No17【しあわせのパン】人間は最後の最後まで変化し続ける

先日、風邪をひいて寝込んでしまいました。

あかんたれですので、37.0以上になったら、

もうまったく動けなくなります。

家族がインフルになって大変でしたが、

毎年のお決まりで最後の最後に自分が寝込んでしまいました。

 

こんばんは。

わかばです。

 

そんななか、熱の下がった時に、

「何も考えずにみたいなぁ~」と思った映画を紹介します。

しあわせのパン(2011/日本)

監督:三島有紀子

主演:原田知世 大泉洋

あらすじ:

りえ(原田知世)と尚(大泉洋)夫婦は、東京から北海道の月浦に引っ越し、パンカフェ「マーニ」を開店する。夫が丁寧にこねたパンに見合う料理を作るのは妻の担当で、いつも季節の食材をふんだんに使った料理がテーブルを彩っていた。そんな「マーニ」には、それぞれ何かしらの事情を抱えた客たちが店を訪れるものの、帰りには不思議とみんな心が軽くなっているのだった。

 (Yahoo!映画より)

しあわせのパン

丁寧な暮らし

憧れます、丁寧な暮らし。

まず、着ているものもナチュラル。

すてきなカフェのインテリア。

心を込めて入れるコーヒー。

まごころを込めて焼かれたパン。

そして、気づいたことがありました。

当たり前のことかもしれませんが、

ふたりの言葉がとても丁寧で穏やかでした。

余計な言葉がなく、無理して口に出した言葉もなく・・・。

パンを分け合う

この映画では、水縞夫妻のカフェに

いろいろな問題を抱えた人がやってきます。

水縞夫妻はもちろん、その人たちも

パンを分け合います。

ひとつのパンをちぎって誰かに与えるという画は

見ていて、気持ちがほっこりするものでした。

そして、パンを分け合う人は「カンパニュ」

つまり「仲間」だと水縞さんはいいます。

奪い合うのではなく、分け合う。

主人公の水縞夫妻

最初は、ぎこちない感じのあった夫妻。

丁寧で穏やかな生活のなかにも、

哀しみを内包するようなりえさんのまなざしが

そこにはありました。

しかし、いろいろなお客さんとの出会いを

重ねることによって、

二人の距離は縮まっていきます。

それは、冬の高齢のご夫婦のお客さんの奥さんのほうが、

人生の最後にカフェに来て、今まで食べられなかったパンを

「おいしい、おいしい」と言って食べたことに対して、

ご主人が

「人間は最後の最後まで変化し続ける」

といったことに重なり、希望は捨ててはいけないのだな、と。

そして、希望があるということがしあわせなんだなと思いました。

まとめ

今まであまり見なかったジャンルの映画でしたが、

なんだかすごくあたたかい映画でした。

こういうほのぼの系、またみたいなぁと思いました。

この映画は北海道の美しい自然と、ナチュラルな出演者が

すごくマッチしていました。行ってみたい!

生きていくうえでどうしても消えない「かなしみ」

それを解きほぐすのは美しい自然とおいしい食べ物と、

新しい出会いだなぁと思いました。

 

多忙なあなたにほのぼの映画を。

では、また~。