お彼岸なので、家族でお墓参りに行ってきました。
子どもが小学生ともなると、誰のお墓か気になるらしく、
いろいろと尋ねてきます。
「ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんのお墓だよ。」
「おとうさんのおじいちゃんとおばあちゃん。」
そういうと納得して、安心したような表情になりました。
こんばんは。
わかばです。
地球交響曲第三番(1997/日本)
この映画は「故星野道夫に捧ぐ」となっています。
アラスカの自然を撮り続けた写真家の星野道夫さんは、
この映画の撮影直前にロシアのカムチャツカで
ヒグマに襲われてお亡くなりになりました。
この映画は、星野道夫さんをよく知る友人の方々が
星野道夫さんの思い出を思い出の場所で語るという構成になっています。
そのほかにも、宇宙物理学者のフリーマン・ダイソン、
ハワイからタヒチまでカヌーで航行したナイノア・トンプソン
のドキュメンタリーも織り交ぜられています。
死とは何か
星野道夫さんの友人の方々は星野さんのことを話す時、
哀しそうな表情を浮かべ涙を流しながらも、どこか穏やかでした。
そして、彼の死を受け入れているような感じがしました。
それは「死」というものが、どういうものか、
それぞれの哲学の中にあるからだと思います。
死があるのは幸運。次の世代に生きる場を明け渡すことができる。
フリーマン・ダイソンはこう語っています。
この地球に初めての命が誕生したころ、まだ死はなかったのです。(中略)死こそ未来が過去と違ったものになることを可能にした。過去の記憶が新で全く違った独創的なアイデアが生まれることを可能にしたのです。
魂とは何か
わたしには祖父がいて、小さい頃多くの時間を祖父と過ごしました。
その祖父はわたしが小学生の時になくなりましたが、
実家の仏壇の前には祖父の遺影があり、その遺影を見ながら、
娘たちに祖父のことを話したりします。
その時、祖父はそこにいるように感じます。それが「魂」なのだと思います。
我々は肉体を持って生まれる。しかし真実は、肉体は必ず滅びる。魂は旅を続ける。我々は人の世界から魂の世界へと移ってゆく。ミチオは自分の魂が熊であることを知っていた。自分の運命を理解し逆らわなかった。(中略)すべての魂は母なる地球とともにある。
人生は運命
妻である星野直子さんは映画の終わりに
わたしの運命だと思っています。
と言っています。
人生とはあることを計画している時に起きてしまう別のことをいう。
つまり、仕事を頑張ろうと思っていた時に、こどもができたとか、
長年、離れ離れで暮らしていた親子が一緒に暮らし始めたのに、
病気で死んでしまう・・・とか思い通りにいかないことこそが人生だと、
この言葉は教えてくれます。運命と人生はイコールなのかもしれません。
まとめ
父を亡くした時強く思ったことは、
いつかわたしも死ぬんだということでした。
そしてそれがいつなのかはわからないということでした。
それなら後悔しないように生きようと決めました。
星野道夫さんの友人の方は映画の中でこう語っています。
人生はただ長生きすることだけに価値があるのではなく、一瞬一瞬をいかに誠実に生きたかが大切だと思います。そういう意味でミチオは44年間に普通の100倍を生きたのです。
魂に癒しを。
では、また~。
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