10年くらい前に、
熊野古道を少しだけ歩いたことがあります。
道をただひたすら歩くというのは、
気持ちのいいものだったりします。
ある種の心の浄化作用があるのかもしれません。
新緑の季節に、熊野古道の続きを歩きたいなぁ。
こんばんは。
わかばです。
わたしに会うまでの1600㎞(2014/米)
昨日、母の日にみたい映画をまとめましたが、
そのあとで観たこの作品を追加したいです。
今日は、そんな「わたしに会うまでの1600㎞」を紹介します。
監督:ジャン=マルク・ヴァレ
主演:リース・ウィザースプーン
あらすじ:
砂漠と山道を徒歩で旅することにしたシェリル(リース・ウィザースプーン)。旅をスタートさせる少し前、シェリルは母の死を受け入れられず、薬と男に溺れる日々を送り、結婚生活は崩壊してしまう。シェリルは人生について思い直し、自分自身を取り戻そうと決意。こうして彼女は旅に出たが、寒さが厳しい雪山や極度の暑さが体力を奪っていく砂漠が彼女を苦しめ……。
(Yahoo映画より)
※以下、感想、ネタバレを含みます。
回想
主人公シェリルが山道を歩いているシーンから始まります。
崖に腰を下ろして、血だらけの足を眺めています。
シェリルは合わない靴で歩いていたため、足がぼろぼろ。
そんな時、靴の一足が崖から落ちてしまいます。
「え~。大丈夫~?」と思ったその時、
「ファッ〇・ユー!」と叫んでもう一方の靴を崖から放り投げます。
「どうしたの?」って感じです・・・。
この人の心の叫びは何なのか?
そこで、シーンは出発点に戻り、旅の始まりから映画が始まります。
この人はなぜ旅をするのか?
という観る者の「?」にシェリルの回想という形で
断片的な映像を差し込んでいくことによって、
パズルのピースがあっていくように、
シェリルという人の半生がわかるようになっています。
よくある話だけど、そのおかげで飽きずに見られました。
なぜ旅なのか?
1600㎞ってすごい距離ですね。
京都から東京まで東海道五十三次が492㎞だから、
一往復半以上・・・それも砂漠、
雪山など厳しい自然の中を行く旅。
わたしもシェリルほどじゃないけれど、
仕事で失敗してその仕事をやめて、
どうしようもないときに2週間ほど、
一人で旅をしていました。
メコン川に沿っての旅は楽しかったです。
その時会う人がわたしのことなんか何も知らなくて、
何も聞かなくて、でも、一緒食べたり飲んだりしてくれて、
ガチガチだった心がほぐれていきました。
また、次はどこへ行くか?どうやって行くか?を
考えていると、余計なことを忘れて行きました。
旅で変わるか?
よく旅で人は変わるか?
みたいな議論があります。
結局は変わらないのかもしれません。
でも、旅にでないより、でたほうがいい。
知らないことは知っておいた方がいいし、
見たことのないものは、見ておいたほうがいい。
なぜなら、それが自分を見つめるきっかけになると思うからです。
変わるにしろ、変わらないにしろ、
立つべきスタートは等身大の自分を見つめるところから。
旅はその手伝いをしてくれることがあると思います。
ママの言葉
主人公のママ、ボビーは素敵な人です。
アル中のDV男と結婚して、子どもを二人育てても、
明るくて優しくでおおらか。
鼻歌を歌いながらキッチンに立つようなお母さんです。
そして、失われた時間を取り戻すために、
子育て終了後、大学に入って勉強をする。
そんなお母さんにシェリルは
「こんな悲惨な状況で、なんで歌なんて歌っていられるの?!」
とブチキレるのですが
「わたしが教えられるのは、最高の自分でいられる方法と、
それを手放さない方法よ。」
と言います。
どうしたら、最高の自分でいられるか、
どうしたら、それを手放さないでいられるか、
考えようと思います。
コンドルは飛んでいく
ちなみにこの時、ママが口ずさんでいたのは
「コンドルは飛んでいく」です。
旅と言えば、この曲だし、
アメリカ大陸と言えば、この曲ですね。
全編でテーマソングのように流れます。旅愁を誘います。
人生に旅を。
では、また~。