言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

落語【立川談春独演会】おめぇ、どんなことがあっても死んじゃいけねぇ。

またまた停滞してしまいました。

なんだか、脳内便秘になっていました。

読んだ本、観た映画、

書きたいこといろいろあるのに、

なぜか言葉にならない状況でした。

ひとつひとつ整理して出すのではなく、

とりあえず、インプットしとけばでるやろー

くらいに考えていたからかもしれません。

 

こんばんは。

わかばです。

 

立川談春独演会

というわけで、行ってまいりました。

いつものように満席でした。

会場はこんな感じです。

いい雰囲気でした。

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演目はこちら。

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まぁ、京都ということで有名なお寺のエライさんも来てはるからでしょうか?

いつもなら、もう少し長いマクラがあるんですけれども、

マクラもそこそこに一席目「山号寺号」がありました。

言葉遊びみたいなリズムのよいお話でした。

 

木乃伊取り

先が読めるのに、なんだか聞きたくなるお話でした。

吉原に入浸って帰ってこない若旦那を

番頭さんやいろいろな人が迎えにいくものの、

みんな帰ってこなくなるので、

飯炊きの清蔵が意を決して

迎えにいくのだけれど、結局

木乃伊とりが木乃伊になるというお話。

清蔵のキャラが東北訛りのかたーい人間。

ところが、吉原でお酒を進められているうちに

すっかり、気分がよくなって、帰られなくなるという話。

かたい清蔵が「では、一杯だけ」とかいいながら、

お酒を飲み始めたが最後、どんどん楽しくなってきて

その変わっていく様子がおもしろかったです。

 

文七元結

言わずと知れた大ネタです。

歌舞伎にもなっていますね。歌舞伎も観たい。

さてさて、初めて聞いたのですが、

途中、泣いてしまいました。

どんなお話かと言うと、

博打狂の左官屋長兵衛が家に帰ると娘のお久がいない。

妻はお久がいなくなってパニック。

そこへ吉原の佐野鎚の使いが長兵衛を呼びに来る。

佐野鎚にはお久がいた。聞けば、お久は

「わたしがここで働けば、お父ちゃんは借金を返せて、

 また仕事をしてくれる。だから、ここで働く」と言ってきたらしい。

佐野鎚の女将は、「お久を預かって、行儀見習いをさせる代わりに、

 借金の50両を長兵衛に貸すが、再来年の大みそかまでに返さなかったら、

 お久に客をとらせる」という。

そういわれて50両借りた帰り道、

吾妻橋で川に飛び込んで死のうとしている若者に出会う。

聞けば、集金の50両をスられたという。

その罪を償うため、死のうとしている若者を救おうと

お久と引き換えに借りた50両をその若者にあげてしまう・・・。

 

とざっくりいうとこういうお話でして、

もうそれだけで一時間はゆうに超える大ネタです。

 

死ぬんじゃねぇ!

死のうとしている若者を助けようとする

長兵衛の言葉に会場ではすすり泣きが、

あちらこちらで聞こえます。

わたしも泣きました。

落語で泣いたのは初めてです。

「お久は客に変な病気をもらうことはあっても命を落とすことはないだろう。

 でも、お前が50両なければ、死ぬというのならおれは50両くれてやる。」

「命ほど大事なものはねえんだよ。金なんざ何の役にもたたねぇ。」

「お前が死んで悲しむやつはいねぇのか!」

「死ぬんじゃねぇ。」

長兵衛の文七に対するこの想いが、

平成という生きづらい世を生きる若い人たちの

心にもなんとか届かないだろうか?

そんなことを考えました。

なんか、小学校か中学校の教科書にこの話が載ればいいのにって

思いました。吉原とかでてくるからダメかな?

 

なにはともあれ、いつものごとく最高でした。

1時間もしゃべりっぱなしで、1000人を感動させるその技にも、

感動です。何度見ても。

今年はあと3回くらい観たいです。

 

教科書に文七元結を。

では、また~。