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言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

映画No45【トウキョウソナタ】人生は何度でもやり直すことができる。生きてさえいれば。

先日、琵琶湖でディキャンプをしました。

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海のような、鏡のような、静かな湖です。

向こう岸がうっすらとみえます。

ここは向こう岸までの距離が琵琶湖で一番長いところなので、

ぱっとみた感じは本当の海みたいだと思います。

空の色と雲もいい感じです。

 

おはようございます。

わかばです。

 

トウキョウソナタ(2008/日本)

日曜日もDVDで早朝に映画を観たので紹介します。

以前に、「わかりあえないことから」っていう本を読んだのですが、

そのなかで紹介されていたのでずっと観たいと思っていました。

どういう経緯で紹介されたのか、

今パラパラと本をめくってみたのだけれど、

見つかりませんでした。

wakaba78.hatenablog.com

 


トウキョウソナタ

トウキョウソナタ [レンタル落ち]

監督:黒沢清

主演:香川照之 小泉今日子

あらすじ:

 仕事に没頭する毎日を送っている平凡なサラリーマンの佐々木竜平(香川照之)は、ある日突然、長年勤め上げた会社からリストラを宣告されてしまう。一方、世の中に対して懐疑的な心を持っている長男・貴(小柳友)は家族から距離を置くようになり、一家のまとめ役だったはずの妻・恵(小泉今日子)にも異変が起き始めていた。

(Yahoo映画より)

※以下、感想、ネタバレがあります。

 

こういうのがテーマの映画やドラマって、

今すぐには思い出せないのですが、わりと多い気がします。

今回のはその中でもうまくまとまっていて、いい映画でした。

前半に単調な描写が続いて、後半にどんどん崩壊していきました。

そして最後のオチもちゃんと描いてありました。

 

 誰も本当のことを話さない、話せない。

前半で印象的だったのが、誰も何も話さない食卓。

みんな黙ってごはんを食べているのが異様な感じがしました。

父親は、リストラされたことを黙っている。

次男は、給食費を流用してピアノを習っていることを黙っている。

そして、何食わぬ顔をした母親がひたすら日々の家事をこなしている。

なぜ、黙っているのか?

話しても、受け入れてもらえないと思っているからです。

 

崩壊していく偽りの自分

父親はちゃんとしたサラリーマンで

一家の長であることに執着します。

また、そういう仲間にも出会います。

だから、次男のピアノがばれたときも、

一度ダメだといったんだ。それをあとでいいってことにすれば、親の権威にかかわる!

といって次男を殴りつけます。

大きい声を出せば、大きく見せられると思っているんですね。

母親は、

つぶれちゃえ、そんな権威・・・

とつぶやきます。そのあたりからがらがらと音をたてて崩れはじめます。

 

思ったように生きる次男

でもね。こどもたちは自分の思った通りに生きているんです。

次男は、これまた、権威的な教師にいいたいことを言い、

「僕、思ったことすぐ言っちゃうんだ」とか言いますし、

通りがかったピアノ教室でピアノの先生を見かけて一目ぼれし、

勝手にピアノ教室に入ってしまいます。

追いかけてくる親から逃げる家出した友達の逃走を助けますし、

強い男としての成長を感じさせます。

 

悩み旅にでる長男

長男は夜家に帰ってこないフラフラした若者でした。

でも、彼の中では多分「どう生きたらいいか?」と悩みぬき、

米軍に志願して入隊します。(映画の中ではそれができる設定)

そして、空港行きのバスターミナルまで見送りに来た母親に

敬礼します。

そう、どこかで見た光景です。それは第2次世界大戦で、

息子を戦地に送る母親を強烈に思わせるものでした。

そして、長男は中東に派兵され、母親は心配でうなされるようになります。

最後に長男からの手紙が届き、

「アメリカだけが正しいわけじゃなかった。離隊してこの国の人々と生きます。」

と書かれています。

監督は、現在も戦争をしているようなものだ

と言いたかったのかもしれません。

 

まとめ

こどもが自分のあたまで考え、

すくすくと成長しているのに対し、

父親は要らぬ権威にこだわり続けます。

母親だけが不思議な存在でした。

家族のために自分を押し殺している感じがしました。

でも、終盤、静かに徐々に自分を

とりもどして行く感じはよかったです。

役所広司の件は不必要だったけれど。

 

とりあえず自分から離れること。

それこそが再生のカギだと思えてくる映画です。

 

家族にコミュニケーションを。

では、また~。

 

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