今日は、安全の日で小学生の集団登校について行く日。
今の校長先生は、いつも交差点に立って、
元気に子どもたちに「おはよう」って自分から挨拶して、
付き添いの保護者にも「いつもありがとうございます」
って声をかけてくださる。
こちらが恐縮してしまうほど。
それだけでなんとなくいい朝だなと思えます。
こんばんは。
わかばです。
裸足の季節(2015/フランス・トルコ・ドイツ合作)
久しぶりの映画レビューです。
久しぶりの劇場でした。
みたかった裸足の季節を見てきました。
監督:デニズ・ガルベ・エルギュベン
主演:ギュネシ・シェンソイ
あらすじ:
5人姉妹の末娘ラーレ(ギュネシ・シェンソイ)は、イスタンブールからおよそ1,000キロの場所にある小さな村で暮らしている。10年前に両親を亡くした姉妹たちは、祖母(ニハール・G・コルダス)に育てられる。長女ソナイ(イライダ・アクドアン)、次女セルマ(トゥーバ・スングルオウル)、三女エジェ(エリット・イシジャン)、四女ヌル(ドア・ドゥウシル)らは美しく成長し……。
※感想、ネタバレを含みます。
トルコの学校で、先生との別れを惜しんで涙を流す主人公ラーレ。
そして、この先生はこのあとずっと出てきませんが、
意外に重要人物です。
ラーレには4人もお姉さんがいます。
そして、この5人姉妹はみんな別嬪さん。
青春時代にありがちですが、海で男子と遊んでて、
親がわりのおばあちゃんと叔父さんにめちゃくちゃ叱られます。
その後、学校へも行かせてもらえず、
おばあちゃんに猛烈に反発するんですが、
このあたりは、5人の個性がまだ全然わからなくて、
みんなでキャーキャー言って、
家を抜け出してサッカー観に行ったりして、
大人を困らせているだけのような気がして、
わたしはむしろ、おばあちゃんに同情するくらいでした。
おばあちゃんは、「手に負えん!嫁にだしたれ!」と思ってか、
勝手に縁談を進めていきます。
このあたりから映画はじわりじわりと動いていきます。
同じ姉妹でも、進む道が全く違い、
それぞれの明暗が浮き彫りになっていくのです。
長女は彼氏がいたので、その人と結婚できました。
それはそれで、めでだしめでたし、でした。
次女は、勝手に結婚相手を決められて、結婚します。
おまけに初夜のあとで、夫の親に
「シーツ、確認させて」とか言われます。
(嫁が処女だったかどうかの確認のため)
そして、その結果、処女じゃなかったんじゃないの?と疑われ、
病院で検査・・・。それはないよ・・・。
三女が一番、かわいそうでした・・・。
もう逃げたい、とか、自分の好きな人と一緒になりたいとか、
そういう気持ちすらなくて、目が死んでいて、自暴自棄・・・。
最悪の結末を迎えます。
四女も結婚させられそうになります。
しかし、ここで、主人公、五女の登場です。
五女のラーレは姉たちが次々と結婚させられている間、
着々と逃亡の計画を練ります。
イスタンブールに行き、人生をやり直す計画。
気のいいトラックの運ちゃんと仲良くなって、運転を教えてもらい、
自分の身代わりとなる人形をせっせと作ります。
そして、決行は四女の結婚式。
四女も逃げることを決意。
姉妹の叔父は、彼女たちが逃亡を企てるたびに、
窓に鉄格子を入れて、外に出られないようにしてきましたが、
その鉄格子が仇となり、家に籠城する四女と五女に対して、
手も足もでません。
彼女たちは叔父がドリルで鉄格子を切っている間に、家をあとにするのです。
このあたりは捕まらないかと思って、ヒヤヒヤの展開です。
そして、無事、イスタンブールへ。
そこには彼女たちの未来が待っていた。
行動あるのみ!ですね~。
という感じで終わります。
しかし、こんなに古い考え方と、
自由な考え方が、同じ家族のなかに存在するというのは、
どういうことなんだろう。
そりゃ、摩擦は不可避なんじゃないかな~。
まとめると、少女ラーレが自分の手で未来をつかむ物語
というのがこの映画なのだけど、
(このあと、イスタンブールでどうなるか知りませんけれど・・・)
だけど、それだけじゃなく、古い慣習との向き合い方や
トルコについてなど、いろいろと知りたくなる映画でした。
人生に自由を。
では、また~。
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