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言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

映画No63【この世界の片隅に】「わたしの居場所はわたしのいるところ」静かにあたたかく語りかける珠玉の一作。

キャンプが雨で流れちゃいました。

キャンプは雨との戦いですね。

特に今年後半は、雨にやられ続けました(涙)

 

こんばんは。

わかばです。

 

この世界の片隅に(2016/日本)

いろんなところで絶賛レビューを目にいたしまして、

「これは見なければ!」と劇場情報を見てみましたら、

なんと、京都はイオンシネマ桂川1館のみの上映で、

行ってきました。イオンシネマ桂川。

この映画、クラウド・ファンディングで製作されたそうです。


映画『この世界の片隅に』予告編

 

第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代の同名コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ映画化。第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を生き生きと描く。昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性すずは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの身近なものも次々と失われていく。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが……。

(映画.comより)

※ネタバレなしです。

自分の心に浮かんだものを言葉にしてみました。

なんだか、支離滅裂になっている感が否めませんが、

読んでいただけたら嬉しいです。

すずさんはわたしのおばあちゃんかも。

父方の祖母も母方の祖母も、

わたしが生まれる前に死んでしまったので、

わたしは自分の名前にそれぞれの祖母の字を

一字もらっただけで、

写真でしか祖母のことを知りません。

だけど、映画のなかのすずさんを思い出すと、

戦争を生きた祖母もこんな生き方をしていたのかなぁと

映画を観終わってから、そういう考えが、

じわじわじわじわ自分の中に広がってきました。

生きていた頃の父や伯母が私に語ってくれた断片的な

戦時中のわたしの家族のエピソードを重ねあわせると、

ひとつの映画ができあがりそうな気さえします。

 

祖父が、わたしが子どもの頃に話してくれて、

今でも覚えている話があります。

祖父は戦後、村の小学校へ行って、

教科書に墨を塗ったそうです。

その時、どう思ったか、わかりませんが、

今まで信じていたものがひっくり返った衝撃は

計り知れなかったのだと思います。

作中で玉音放送を聞いたすずさんが号泣する姿を見て、

若き日の祖父が私の中に蘇ったのでした。

わたしの祖父母はあの放送をどううけとめたのだろうか、

などという考えが浮かんでは消え、消えてはまた浮かぶ、

ここ2,3日です。

 

それから、すずさんとけいこさんのエピソードも好きでした。

知らないうちにお嫁に行って、旦那さんの家族と暮らすのって大変。

姑さんや小姑さんと折り合いが悪かったりしたら地獄と思いがちだけど、

だけど、屋根の下で暮らすうちに関係性って変わっていくものだし、

そこが居場所になってくる。

 

祖父にはお姉さんが3人もいて、

そのほとんどが京都に嫁いでいて、

お盆やお正月になるたびに、京都から帰省されるので、

祖母はそのおもてなしに大変だったと聞きました。

そんな祖母の唯一の楽しみは「三ツ矢サイダー」。

生前、大好きだったそうで、今でもお墓参りのときは、

サイダーを持って行ってお供えしています。

 

これはひとりひとりの物語

わたしがすずさんを見て、

わたしの祖母を思い出したように、

この映画を観れば、みんな自分のおばあさんのことを

考えずにはいられないでしょう。

あの厳しい時代を経て、いのちをつないでくれた

おじいさん、おばあさん、

おとうさん、おかあさん、

わたしを産んでくれてありがとう。

そう思う時、熱い涙がこみ上げるのを止めることはできません。

この映画はそういう一人一人の映画です。

「多くのいのちが奪われた戦争」と、

一括りにされがちな当時の人々。

だけど、一人一人懸命に日常を生きぬいてきた。

奪われたいのちも、

生き残ったいのちもみんなひとつのいのち。

それを受け継いで今、わたしたちは生きています。

そんなわたしたちの居場所は、

わたしたちが生きている、まさにその場所。

たとえ、そこが「世界の片隅」だったとしても。

 

今年最後に今年最高の映画を。

では、また~。

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