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本No54【乱読のセレンディピティ】本は風のごとく読むのがよい

最近は本を買うのは、

専らアマゾンになってしまいましたけど、

本屋をウロウロするのも大好きです。

本屋でみつけて気になった本を、

アマゾンで買うって感じでしょうか?

 

こんばんは。

わかばです。

 

図書館はほとんど利用しません。

返しにいくのがめんどくさいからです。

欲しい本は糸目をつけずに

じゃんじゃん買ってしまいます。

そして積読になってしまうのですが、

1カ月に5冊は読んでいると思います。

10冊読みたいですが。

 

さて、そんなこんなで本日紹介する本はこちらです。

乱読のセレンディピティ

「思考の整理学」で有名な外山滋比古さんの最新刊です。

本屋でジャケ買いしてしまいました。

乱読はたくさんの本をジャンルを問わず読むことだと

いうのはわかりますが、

 

セレンディピティ?

 最初に思ったのはセレンディピティって何なん?ってこと。

思いがけないことを発見する能力。特に科学分野で失敗が思わぬ大発見につながったときに使われる。 

 著者はペニシリン発見の例をあげて、説明しています。

1928年、イギリスの生物学者A・フレミングがブドウ球菌を培養中、あやまって偶然アオカビが培地に混入してしまった。ところがその周辺でブドウ球菌が消えていたことを見つけ、このアオカビPenicillium notatumに抗菌作用を示す物質のあることを発見。ペニシリンと命名した。

 

乱読の効用

やみくもに手当り次第、これはと思わないようなものを買ってくる。そうして、軽い好奇心につられて読む。乱読である。本の少ないむかしは考えにくいことだが、本があふれるいまの時代、もっともおもしろい読書法は乱読である。(中略)乱読がよろしい。読み捨てても決して本をバカにしてのことではない。かりそめの読者はしばしば大きいものを読みとる。

わたしはどちらかというと本をじっくり読むほうなのかもしれない。

途中になったままの本もあるにはあるけれど、

ブログを書くようになってからは、どちらかといえば、

ラインを引いたり、ノートにメモしたりして

じっくり読んでいる。

いや、そうするのがよいと固く信じているだけだ。

忙しさと怠け心のために断念しているのだ。

しかし、筆者はそれが却ってよくないと言う。

不健康だというのだ!

 

不健康な読書

本に執着するのは知的ではない。ノートをとるのも一般に考えられているほど価値はない。

 えー!そうなの?ノートとってるんですけど……

書物は心の糧である。いくら栄養が高いといっても同じものばかり食べれば失調をきたしメタボリック症候群になる。 

たしかにそうかも……

「書を捨てよ、街へでよう」と言った人もいるくらいだから、

本だけを読んで、知識だけをたくわえていい気になっているのは、

確かにちょっとバカっぽい。

 生きる力に結びつく読み方

読書がいけないのではない。読書、大いに結構だが、生きる力に結びつかなくてはいけない。新しい文化を作りだす志を失った教養では不毛である。 

厳しいですね。

読書の目的は、それ自体、知識として蓄えておくだけではなく

実践しなくては意味がないですよね。

では、どうすれば生きる力になるのか?

ノートに書いて、ナメるように読むだけではアカンと。

では、どういうふうに読むのがいいかというと……

風のごとく…

 風のごとく、さわやかに読んでこそ、本はおもしろい意味を打ち明ける

 なんだか好きです。このフレーズ。

著者は、英語の読解を例にあげて、

一行に二度も三度も辞書をひきつつ読解をしていても、

らちがあかない。

でも、イギリス人に音読してもらったらそれだけで

意味がわかることがあるという。

「そんなことある~?」って思うかもしれないけど、

わたしはあると思う。

じっくり読んでいたのでは分からない何かが、

音読したり、ササッと読むうちにわかるようになる感覚。

それはもう、乱読というか

いろいろなものを早く、ざっくり読み続けてきた人しか

わかりえない感覚なのだ。

 

というわけで乱読に励みます。

 

あなたも乱読を。

では、また~。

 

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