言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

映画No70【百円の恋】あなたは変われる。きっかけさえあれば。【ネタバレ】

映画「百円の恋」は何もないあなたへのメッセージです。

その行き場のない怒り、やるせなさ、ふがいなさを

拳に込めて生き方を変える物語です。

 

こんばんは。

わかばです。

 

百円の恋(2014/日本)

百円の恋 [DVD]

監督:武正晴

主演:安藤サクラ

あらすじ:

32歳の一子(安藤サクラ)は実家でだらしない毎日を過ごしていたが、離婚して実家に戻ってきた妹の二三子といざこざを起こし、一人暮らしをすることに。100円ショップで深夜労働にありつき、相変わらずな日々を送っていたものの、ボクサーの狩野(新井浩文)と恋に落ちる。狩野との幸せな日々はすぐに終わってしまうが、ある日、たまたま始めたボクシングが一子の人生を変える。

 

おすすめ度 ★★★★☆(星 4.0)

 

そこにいたのは私の知ってる安藤サクラじゃなかった。

映画開始すぐ、たばこを吸いながらだらしなくゲームに興じる主人公・一子。

ちょ、ちょ、ちょっと待って、これ、安藤サクラですか?

いいんですか?こんな姿になっちゃって。

安藤サクラと言えば、ドラマ「ゆとりですがなにか」とか

「0.5mm」に出てたあの女優さんですよね?

もう、のびのびのTシャツにダレたパンツでノーブラで。

体重60㌔はある感じでした。

役作りで体重増やされたんですね。

これには本当にビックリでした。

 

※ 以下、ネタバレを含みます!

 

スタートは地方都市の高齢ニート

舞台は東京ではなく、なんの変哲もない

退屈そうな地方都市で、海が近くにありました。

そこで、一子の両親は(つか、母親が)さいとう亭という

弁当屋を営んでいます。

家族が忙しく働いているにも関わらず、

紙もボサボサでだらしない格好で自堕落な生活を送っている

一子の様子が目をそむけたくなるほどに描かれます。

家族の中でも、妹二三子は一子に対し、キレます。

もともとすぐキレるタイプなんですね。

(教養ないことの証です、自戒を込めて)

一子はケンカの勢いで家を出て一人暮らしを始めます。

 

バイトしながらの一人暮らしは散々。そこで見えた光。

安さが売りのコンビニ「百円生活」でバイトを始めるんですが、

ここも底辺の人間の集まりです…。廃棄の弁当をもらいにくるオバチャン。

やたらとおしゃべりでウザいオッサン。嫌味で怒りっぽい本社の人。

で、近くにはボクシングジムがあり、

そこのボクサーがバナナを買いにくるのです。

一子とそのボクサー狩野は全然美しくない恋に落ちて行きます。

狩野は自身の引退試合のチケットを一子とおしゃべりなオッサンに

渡します。

それで、試合を観に行くんですが、狩野はボロ負けを喫して、

ボクシングをやめます。

そして、あろうことか、その夜一子は処女であるにもかかわらず、

そのオッサンに強姦されてしまうのです。

その描写が「ブスだからいいだろ?」とか「捨てちまえ」とか

反吐がでるほど最悪でした。

 

恋をして、愛を知る。別れの辛さも味わう一子。

一子はボクシングジムを訪れ、ボクシングを始めます。

縄跳びすらもまともにできない一子です。

時を同じくして、一子は狩野と暮らし始めます。

一子が風邪で寝込んでいる時、加納は肉を焼いてくれて、

一子は初めて、男からの優しさというか愛を感じ、

泣いてしまいます。(このシーン好きでした)

しかし、狩野はあっさり他の女に走ります。最悪です。

 

どんどん変わっていく一子。その様子は実に爽快。

家を追い出されたことも、バイトの店長の嫌な言葉も

処女を奪われたことも、好きな人に逃げられたことも

泣き言ひとつ言わず、すべてを拳に込めていく一子。

そして、一子の体にまとわりついていた贅肉はいつしか消え失せ、

顔には表情がでて、目に力が宿り始めます。

その様子は見ていて、爽快でした。本当に。

これで、日本アカデミー主演女優賞が獲れるのは当たり前です!

 

あなたを別の世界につれて行ってくれるのは、あなたでしかない。

プロテストに合格した一子は、試合をするまでになります。

この映画のクライマックスです。

一子がボロ負けするであろうとこは想像に難くありません。

が、一子の試合とはどのようなものだったのか?

これはぜひ、映画を観てくださいね!

ボクサーとなった一子には、もうニートの頃の面影は

全くありません。一ミリもありませんでした。

そう、人は変われるのです。

きっかけさえあれば。

そんなことを思う映画でした。

 

あなたも一歩踏み出す勇気を。

では、また~

 

日本アカデミー賞いろいろ☆こちらもどうぞ

wakaba78.hatenablog.com

wakaba78.hatenablog.com

wakaba78.hatenablog.com