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言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

落語【立川談春独演会】居残り佐平次!うらをかえさぬは客の恥!なじみがつかぬは花魁の恥!

ゴールデンウィークも終盤の5月5日。

ロームシアター京都のサウスホールで行われた

立川談春独演会に行ってまいりました!

 

こんばんは。

わかばです。

 

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席は1階の8列目です。

こんなに前できかせてもらえるのは

久しぶりです!

楽しみ~~!

 

 

 

マクラもそこそこに

一席目は「岸柳島」

新緑の季節にふさわしい?噺でした。

 

どんな話かというと、

所は江戸、隅田川の渡し船である侍が

キセルの雁首を落としてしまいます。

そこへ、くず屋が来て「そのキセルを売って下せえ」

とかいうもんだから、侍がキレて、

「お前を斬り捨てる!」とか言い出したから、

船の中は大変。

とまあ、こんな話。

 

そのあと「居残り佐平次」の前半へ。

マクラはこんな話。

最近、古典落語をやっても背景や言葉が

わからなくて、若い人はもちろん、

そうでなくても「???」になることが多い。

特にわからないのが「廓ばなし」だそうです。

昔は男の人は金ができると、

すぐ吉原で女郎買いをして使っていたが、

最近はそんなことをしたことのある

20代の男性は5割以下なんだとか。

そういうことから、

本筋もちょっとした説明が入りつつ、

ゆっくりゆっくり進みます。

幕府公認の遊郭が吉原で、

そうでないのが品川だとか、です。

佐平次は、お金もないのに、

品川の遊郭でどんちゃん騒ぎ。

連れの4人をすぐ帰し、

自分は何かと理由をつけてお金を払いません。

このあたりの若い衆とのやりとりがなんか、

間延びしている感があって、

ちょっと別の世界へいっちゃいました。

だたし、そのやりとりのなかで、

最後のサゲにつながるタイトルのセリフ

「うらをかえさぬは客の恥、なじみがつかぬは花魁の恥」

という言葉が何度もでてきます。

「うらをかえす」というのは客が初めて行った店に 

もう一度いくことで、

「なじみがつく」というのは3回目以降もいくことです。

いやぁ、この辺の言葉のニュアンス全然知らなかったので、

面白かったです。

日本語教師は落語を聴くべきですよ!

佐平次にお金がないことを知った若い衆は、

彼を布団部屋に閉じ込めます。

そこで前半終了、仲入りです。

 

後半、談春さんは目にも鮮やかな萌木色の着物で登場。

これたしか、昨年の甲部歌舞練場での独演会でも

お召のものかな。

(「徹子の部屋」でもお召だったと思う・・・)

この後半から俄然、面白さが増してきました。

そのための前半だったんですね。

とにかく笑いにも文章にもリズムがあって

気持ちがイイ。

どんどん自分のなかに入ってくるんです。

日本語はリズムです。

というか、言葉はリズム?

 

「生魚をしたじなしで食えるか!」

という声を聞いた佐平次は、

「したじ」というのは醤油のことです。

持っていった客の相手をし、

あ、お客というのは吉原というのは花魁が一日何人でも

指名を受けることができるらしく、

ただ、順番待ちになるのでそれを待っているお客です

 

 佐平次はあれよあれよという間に人気者になりますが、

店の旦那はあいつを追い出せと言います。

佐平次は旦那のしたてたばかりの結城の着物をゆすり

旦那は「やるからでていけ」と追い出します。

そればかりか、表からでていくことを許します。

そして、店の若い衆にあとをつけさせます。

若い衆が佐平次が実は吉原で居残り稼業で稼いできた

大悪党だと知り、それを旦那に報告

「あんなやつ、裏から返せばいいじゃないですか。」

「あんなやつにうらをかえされたら、ていへんじゃねえか。」

というのが今回の立川談志のサゲ。

 

実はこのお話には

「あいつ、わたしをおこわにしやがったな!」

「旦那のあたまがごま塩ですから。」

という本来のサゲがあるんですが、

「おこわにする」という言葉を知っている現代人が

ほとんどいないゆえに面白くない。

「おこわにする」というのは騙すってことで、

おこわというのは赤飯です。

赤飯にゴマ塩を振って食べるでしょう?

そういうサゲらしいのですけどね。

 

談志師匠は、この「うらをかえす」のサゲについて、

ある落語ファンから「こういうサゲはどうでしょう?」

って手紙をもらって、訪ねていって使わせてもらってる

って談春さんは言っていましたが、

本当なんでしょうか?

 

ま、なにはともあれ今日の落語も最高でした~。

 

日本語教師は落語を聴きましょう。

では、また~。

 

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