言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

映画No78【マンチェスター・バイ・ザ・シー】哀しみが波のように寄せては返す映画

哀しいけれど涙はでなかった。

切ないけれど胸が熱くなるわけではなかった。

ただただ、人生の不条理とか巡り合わせとか、

そういったものが運んでくる哀しみが

美しく描かれた映画だった。

 

こんばんは。

わかばです。

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016/米)


アカデミー主演男優賞受賞『マンチェスター・バイ・ザ・シー』予告編

監督:ケネス・ロナーガン

主演:ケイシー・アフレック

あらすじ:

オススメ度:★★★★★(4.8点)

以下、ネタバレなしです!

 

ケイシーアフレックがアカデミー主演男優賞を受賞しています!

また脚本賞も受賞しています!

 

今年3本の指に入る良作!てかこういう映画すき!

ゆっくり流れる時間と美しい映像。

集中してないとわからなくなりそうなストーリー展開(わたしだけ?)。

じわじわと自分の中に入り込んでくる主人公の感情。

そういった、わたしが映画において好きな要素が

ふんだんに組み込まれていました。

 

そもそも、マンチェスターってイギリスちゃうん?

って思いながらみてましたが……(笑)アメリカです。

海辺の町でして、そこで楽しく船を出して

釣りに興じる男性二人と子供のシーンで

映画ははじまります。

 

この3人はのちに死ぬことになる兄のベンと

弟のリーと兄の子のパトリックです。

のほほんとしたどこにでもあるような

田舎町マンチェスターが

この映画の舞台です。

 

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主人公はボストンの町の何でも屋

実はこのシーンは数年前の設定で、

次はいきなり現在に飛びます。

都会の町の(ボストン)マンションで

電気屋というか、何でも屋的な仕事を、

主人公はしているのですが、

仕事はできるけど、愛想がないんですよね。

笑わないし。こういう人、いるいる!って思うのですが、

明らかにこの人は過去の重たいものをしょってるなという感じです。

バーで飲んでいるとき、急にブチ切れてケンカしたりします。

 

そこへ「兄が死んだ」という知らせが届き、

ふるさとのマンチェスターに帰ります。

兄は妻がアルコール依存症?ドラッグ?だったかで、

離婚しており、兄の子パトリックは一人残された形です。

パトリックは友人も多く、いい子に育ってます。

 

だけど、予告編にもあるように、

「後見人やって」といわれて、

「はいはい、いいですよ」とはいかず、

「できればここにいたくないねんけど……」

という形でしぶしぶひきうけます。

とまぁ、このような現代編と、

数年前のシーンが交互にいれかわり、

だんだん、彼の抱える悲劇というものが、

なんなのか明らかになってきます。

https://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/a1/18/359226_002.jpg

シーンとシーンの間に挟まれる海の風景

そして、交互にいれかわる過去と現在を

つなぐのは、ずっと変わらない海なわけで。

その風景が絶景か?といわれれば

決してそうではなく、

ただどこにでもあるような漁師町の風景なのです。

しかし、その風景が映るたびに

なんだか、主人公のこころにある

癒えない哀しみが伝わってきて、

こちらも哀しくなりました。

 

この映画から学んだこと

主人公の人生は、アメリカに限らず、

どこにでもあるような人生です。

どこにでもあるような人生には、

人が驚くような哀しみや苦悩を

秘めている……。

すぐにカッとなってしまう人はよくいるけれど、

でも、その人の人生に何があったかなんて

普段、考えもしないけれど、

本当は耐えられない苦悩を抱えていたりするものなんだな

そして、それがごく普通の人生だということ。

それをこの映画から学びました。

 

支え合うということ

好きなシーンは、

予告編にもちょこっとあるのだけど、

兄の葬式を行うのだが、経費削減のため

「春になるまで、埋葬をやめて冷凍保存しておく」

という主人公に断固反対する甥パトリック。

そんなパトリックが、冷凍庫の鳥肉をみて、

パニックに陥るシーン。

今まで、自分の中に閉じこもりがちだった

主人公が、相手に対して心を開きというか、

相手の支えになろうとしたことに、

いいものを感じました。

 

https://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/7c/ba/359226_005.jpg

 

 彼の抱える悲劇とは何か?

そして、彼はそれを乗り越えることができるのか?

ぜひ観てみてください!

 

では、また~。

 

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