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言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

本No8【色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年】生きている限り個性は誰にでもある

あっとゆう間にお正月もあと1日になりました。

映画もいっぱい見よう、

本もたくさん読もうと思っていましたが、

実際は、家族とどうでもいい話をしたり、

食事の準備に追われたり、

子どもの世話をして、時間がすぎていきました。

皆さまはどんなお正月をお過ごしでしょうか。

こんばんは。

わかばです。

年末年始は、この本をかばんに入れ、

時間があったときに、読んでいました。

短い時間でも、すぐに物語の中に入り込むことができる

面白い物語でした。

出来れば、布団にもぐりこんで、じっくりと

そして一気に読みたかったと思いました。

今日は「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年村上春樹著(文春文庫)

を紹介します。

 

 

村上春樹の小説を読むのは「1Q84」以来で、

本当に久しぶりでした。

(「1Q84」はBook3をまだ読んでいない・・・)

 

村上春樹の作品というのは、

いろんなことが謎めいていて、

いろいろなモチーフがでてきて、

それが何を意味するかとか

考え出すと、自分でも何が何なのか

わからなくなってきて、

でも、そんなこと何も考えずに

読んでいるだけでも、十分に面白い。

わたしにとってはそんな作品です。

大好きです。

そのなかでも「多崎つくる」は、

5つの指に入るくらい大好きです。

(あるいは6つの指かも)

 

今日ここに書きたいことは2つです。

 

一つ目は色彩のこと。

この作品には色彩をもつ登場人物がでてきます。

それをミスター・レッド

ミスター・ブルー

という風に表現されるところがあって、

その瞬間、3年くらい前に読んだ

ポール・オースターの「幽霊たち」を思い出しました。

小説そのもののストーリーは全く覚えていないので、

もう一度、「幽霊たち」読んでみたいと思います。

幽霊たち (新潮文庫)

幽霊たち (新潮文庫)

 

 

二つ目は二人称のこと。

エリという女の子が出てくるのですが、

彼女が多崎つくるに呼びかける二人称が、

「君」なのです。

それにすごく違和感がありました。

男の登場人物が「君」というのはあると思うのですが、

女の登場人物はたいてい「あなた」と言っていると思うのです。

エリと多崎つくるが話す場面で、

エリは「君」を使い、

でもたったひとつ「あなた」を使うところもある。

何故?

 

でも、これって英語に訳すと、全部Youになるのかなぁ・・・

なんて考えたり・・・

 

そこにも色彩がかかわっているのだと思うのですが・・・

そもそも色彩って・・・

 

それを考えるとき、

印象に残った言葉を引用します。

 

「僕には個性みたいなものはなかった。」

「生きている限り個性は誰にでもある。それが表から見えやすい人と見えにくい人がいるだけだよ。」

 

あなたの人生に色彩を。

では、さようなら~