日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

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歌舞伎【壽新春大歌舞伎】また観たい!「研辰の討たれ」はすごく面白い演目!!

歌舞伎通の先輩シオリさんの影響を受け、

南座の「歌舞伎鑑賞教室」を観に行ったのが昨年のこと。
それ以来、歌舞伎の魅力に取り憑かれています。
こんばんは。
わかばです。
今日は、大阪・松竹座で観た「壽新春大歌舞伎」
について書きたいと思います。
この公演、ラブリンこと片岡愛之助さん、
ドラマや映画でおなじみの市川中車(香川照之)さんが、
出演していらっしゃいます。
お二人ともすごく素敵でしたぁ・・・
 
(以下、ネタバレ注意です)
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さてさて、最初の演目は
 

「桂川連理柵」(かつらがわれんりのしがらみ)

 
まず、主人公は過ちを犯してしまう。
だれにでも過ちはある。
嫌な奴はどこにでもいて、
そいつは、それを利用して、主人公を亡き者にしようとする。
(その嫌な奴を愛之助さんが演じていてそのうまうことうまいこと)
そして、寛大で優しくてくれる女房や父親もいる。
そんな状況で主人公は苦しむ。
だけど、おバカな主人公が選んだ道とは・・・!
結局心中かい!
それしか解決方法ないんかい!
ってゆう救いのないおきまりの話なんだけど、
何だかそれが妙〜に心を掴むんですねぇ。
 
さて、お次
 

「研辰の討たれ」

 
これが三つの演目の中で一番好きでした。
これは究極に「本音で生きるか」「建前で生きるか」
という話のように私は思いました。
本音で生きるものは、「命が惜しいから逃げる」
大義に生きるものは、「仇は打たなければならない」
でも、3年も仇を探して、国元にも帰れないと、
だんだん、自分は何をしているのかわからなくなってくる。
逃げている本人は、必死に逃げる。それしかないから。
仇討ちをしようとするほうは、
最後にお坊さんに「許してやれ」と言われる。
ギャラリーもそれに同調。
許されて終わりのように思ったが・・・!
うーん、やっぱり日本人には大義が大事なんかな。
 
最後は

芝濱革財布

ご存知落語の人情噺が元になったもの。
うん、これは落語で聴きたいね!
しかも立川談志のを聴きたいね!
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しかし日本の古典芸能はすごい。
なぜなら、同じ話を歌舞伎で、落語で、はたまた文楽でも楽しめる。
いろいろな話を違ったアウトプットで楽しめる。
それぞれの解釈。
それぞれの表現方法がまた面白い。
 
人間って切なくて可愛くて憎めないものですね。
じっくり三幕楽しみました。
 
そうそう、それから今日の幕間のお弁当は・・・
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こちらで買いました。梅田の阪急サン広場のおにぎりや一粒さん。
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竹の皮におにぎり包んでくれます。
大阪に来た時はよく買います。御飯が美味しいです。
右からきゃらぶき、野沢菜、大葉味噌。
コンビニではなかなかない具があってオススメです。
 
そういえば、NHKでやってた南座の吉例顔見世興行も
録画してまだ見てないから見ようっと。
 
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はじめての松竹座。
 
人間に疲れたあなたに人間の魅力を映し出す歌舞伎を。
では、また〜。