言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

本No16【にほんご】ことばの おくの こころを しることが たいせつだ

今、これ(↓)を見ていたのですが、

金曜プレミアム 密着!中村屋ファミリー大奮闘2016~勘三郎との約束&七緒八4歳・哲之2歳も大暴れSP~ - フジテレビ

中村勘九郎さんの長男で4歳の七緒八くんが、

一生懸命、セリフを覚えて何度もいう練習をしているの見て、

「あぁ、この七緒八くんにとって言葉ってどういうものなんだろうなぁ」

とぼんやり考えていました。

 

こんばんは。

わかばです。

 

娘たちが、保育園にかよっていた頃、

子どもたちのための本がおいてあるのは、もちろん

おかあさんのための本もおいてありました。 

そこにこの「にほんご」という本がおいてありました。

それをずっと忘れていたのですが、

数日前、急に思い出してポチしてしまいました。

今日はその「にほんご」を紹介したいと思います。

にほんご

にほんご

 

 この本の帯には

子どもが初めて出会う言葉の本

とあり、

文部省学習指導要領にとらわれない、小学校一年生のための国語教科書を想定しています。 

とあります。

 

錚錚たる言葉の使い手たちが作った教科書は、

その言葉の本質を、かんたんな言葉で、

子どもたちにむけて語っています。

その語り口は愛にあふれています。

 

それだけではなく、

彼らのメッセージは

言葉を通して、

「どう生きるべきか。」

「どうやって人と生きて行けばいいか。」

というところにまで及んでいます。

 

いじわるをする ともだちに 「あなたが だいすき」なんて いわれても、しんようできないね。ことばを きいただけでは そのひとの ほんとうの きもちは わからないことがある。どんなことを するか よく

みると、そのひとの ことばが ほんとうか うそかが わかる。

 

まじめに いってるのか、ふざけて いってるのか

ほんきで いってるのか、くちだけで いってるのか

―ことばと こころは くっついている。

ことばの おくの こころを しることが たいせつだ

 

こういう言葉に出会えるか出会えないかで、

ずいぶん違う気がする。

 

日本語教師になって間もないころの

校内のスピーチコンテストで、ある学生が

「先生が授業中に『寒くないですか。』といったら、日本に来る前だったら、『はい』とだけ答えました。でも今は『エアコンをつけましょうか。』というでしょう。大事なのは言葉ではなくて、相手を知ろうとする気持ちです。」

と言っていて、わたしは「すごいな」と思った。

本当にその通りだなって思って。

 

この本は、実は日本語学習者にも使えると思います。

語り口がこども向けなのは、どうにかしないといけないし、

「タイプライター」をひらがなで「たいぷらいたー」と表記しているのは、

どうなの?と思わないでもないが、

日本語の成り立ちのところなんかは、

初級後半でも読めるし、

それを読むことによって、

自分の母語について考えるきっかけになればいいなぁと思いました。

 

こどもだちに、言葉のおもしろさを。

では、また~。