言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

本No35【キャッチャー・イン・ザ・ライ】君にはひっそりとした平和な場所をみつけることはできない。

積読を消化しようと

新たな本を買うのを

よっぽどのことでない限り控えています。

でも、ときどきは本屋さんに入って

10分ほどブラブラと見て回り、

「読みたいな」と思った本を手に取るのだけれど、

「やっぱやめた」と棚に返すような日々です。

 

おはようございます。

わかばです。

 

キャッチャー・イン・ザ・ライ

というわけで、今日は積読消化の第一冊目の本を紹介します。

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)

 

 鉛筆で気になったところにアンダーラインを入れながら、

付箋も時々はりつけながら読みました。

そうしなければ、あとでこれを書く時に

何をかいていいやら迷うと思ったからです。

でも、そうしていても今何を書こうか迷っています。

ごりごりのアメリカ文学作品だし、

文学作品なんて読むのすごく久しぶりだし、

というか、文学作品なんて、そもそも今までに何冊読んだ?

というようなレベルなので、ここにいろいろと書くのも

恥ずかしいのですが、素直に正直に思ったことだけ

書き綴ろうと思います。

 

若いころに読むべき一冊

とある学校の寄宿舎生活をしている高校生の主人公ホールデンは、

ある日、すべてがイヤになって寄宿舎を飛び出します。

両親に会うためだけでなく、好きな彼女や妹に会うため、

故郷に向かいます・・・

まぁ、その行く先々で会う人や事件などを中心に

一人称の話し言葉で物語が進行して行きます。

主人公の目から見たものに対する思いがふんだんに語られます。

だけど、オバチャンになってから読むと、

なんだか、近所のろくでなしの高校生男子の

自分探しに付き合わされているように感じてしまい、

物語としては割と引き込まれるのですが、

なんとなく一歩引いて読んでしまうようなところがありました。

ですから、これは是非10代で読むべき1冊ではないかなと思いました。

 

逃げの物語

というわけで、わたしが思うにこれは「逃げの物語」です。

主人公はとにかく現実に向き合おうとせず、

自分が気に入らないものには悪態をつき、

逃げて逃げて逃げまくります。

タイトル「ライ麦畑でつかまえて

というのは逃げている自分をつかまえてくれ

という意味なんじゃないの?って思いました。

じゃあ、何から逃げているのかといったら、

それは現実であり、今の等身大の自分自身からです。

なので、逃げ切れるわけがありません。

それをわかっていて、どうしたらいいかわからなくて、

そんな僕を「つかまえて」な気がしてきました。

何を甘ったれてんねん!って話ですが。

 

旅は逃げの手段

現実から逃げたい人が選ぶ最も安易な手段は旅です。

それで言うのです。

「気に入ったとところでのんびり暮らしたい」とか。

この主人公のように。

何を隠そう私もそういう手段に旅を選び、

ぐるぐるぐるぐる同じところを回っていました。

どこかへいけば、自然と穏やかな暮らしが

待っているというわけではありません。

穏やかな心は、自分と向き合い自分の中に

こうすれば穏やかでいられるという行動規範(?)のような

ものを入れ込んでいくしか方法はないのです。

そして、それはどうすればできるのかといえば、

人と出会い、本を読み、そこから学んでいくしか

方法はないんじゃないかなって思います。

そこに考えが至らない限り、きっと

君はひっそりとした平和な場所をみつけることはできない

んじゃないでしょうか。

だって、そんなものはどこにもありゃしないんだから。

 

ホールデンに素敵な本との出会いを。

では、また~