日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

映画No37【6歳のボクが、大人になるまで】一瞬を逃すな!わたしたちの人生は大切な一瞬の連続だ!

先日、キャンプへ行ってこんな写真をとりました。

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それが、写真部の部員だった大学生のときに

撮って展覧会に出した写真にそっくりだったので、

なつかしくその頃のことを思い出していました。

それと同時に、わたしの人生はパラパラマンガのように

一瞬一瞬の積み重ねなんだなと思いました。

暗室で焼いて、苦労してパネル張りしたあの写真、

どこへいったかな?実家にあったかな?

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6歳のボクが、大人になるまで(2014/米)

さて、今日はそんなふうに時間の流れを

感じさせる映画を紹介したいと思います。

DVDレンタルです。


映画『6才のボクが、大人になるまで。』予告編

監督:リチャード・リンクレイター

主演:エラー・コルトレーン

あらすじ:

メイソン(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)とテキサス州の小さな町で生活していた。彼が6歳のとき、母は子供たちの反対を押し切って祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。さらに彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父(イーサン・ホーク)が1年半ぶりに突然現れ……。

「時間」というものの持つ意味を問いかけてきます。

この映画は同じキャストが12年かけて撮ったすごく異色の映画です。

6歳だった主人公が18歳になったところで終わるのですが、

彼だけではなくて、母親役も父親役も姉役もみんな同じです。

まぁ「北の国から」を2時間の映画にした感じです。

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時間をかけているからこそ、時間の流れる早さを感じる

わたしも双子を産んで、もう9年経ちました。

赤ちゃんの頃は歩くことすら想像できず、

幼稚園なんて夢のまた夢と思っていたけれど、

なんだかんだで、あっという間に小学生でした。

産んでから今までの時間をもう一度繰り返せば、18歳です。

長いようで短かった〇年間・・・というのは

卒業式のスピーチ用ではなくて、

いかにも真実なのですね。

子どもは本当にすぐ大きくなりますし、

その分自分も年をとります。

 

一緒にいる時間を大切にする

イーサン演じるパパのメイソンSr.が、

別れて暮らすメイソンとその姉に2週間に1回だけ会って、

遊んであげるシーンがあるのですが、

それがすごく楽しそうでした。

ボーリングしたり、公園でおいかけっこしたり、野球を見たり・・・

その時間、精一杯子どもたちと楽しんでるっていう感じなのに、

親として大事なこと、たとえば「会話」はどういうふうにしたらいいとか、

彼氏ができたっていう娘に「絶対妊娠しない方法」なんかを

さりげなく教えてあげているのが、パパって感じでよかったです。

わたしも一緒にいる時間、いっぱい笑おうって思いました。

いろんなこと、一緒に経験しようって。

いっつもそうやって決意しても忘れて

ケンカとかしまうんですよね。

そういうこと思い出させてくれる映画がいい映画です。

 

過去と今を行ったり来たりしながら見た

今、母親だから母親目線で見てしまいますが、

自分がどうやって育ってきたのか、

観終わってから振りかえれる映画でもあります。

こうやってメイソンが育ってきたように、

家族に反発を覚え、学校でいじめられたりもし、

恋愛をして、大事なものを見つける・・・

それは紛れもなく数えきれないほどの出会いに支えられているもので、

今のわたしがあるのも、

そういった出会いに支えられているって気付かせてくれました。

 

一瞬を逃すな!

好きなシーンいっぱいあるのですが、

その一つが、主人公の家の配管工事に来た若いメキシコ人が

拙い英語で仕事をしていて、その子にママが、

「あなた賢いから学校行きなさい。」って言うんですが、

たった何気ないその一言なんですが、

その人はその一言で奮起して、英語を勉強して

短大に行って、今はレストランの店長してて

偶然ママと子どもたちと会って、

「あのときのひとことで変われました。いつかお礼がいいたかった。」

というエピソードです。

その一瞬の出会い、その誰かからの大切な一言

キャッチできるように生きていきたいです。

 

さいごに、イーサン・ホークはやっぱり素敵だと思いました。

 

一瞬に輝きを。

では、また~。

 

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