日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

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本No43【自分のアタマで考えよう】重要なのは得た知識をもとにして、考えたこと(=思考)の棚に格納しておくこと。

今日は夕焼けの空がきれいでした。

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スーパーの屋上駐車場で、

しばらく空を見上げていました。

最近、蒸暑くて過ごしにくい日が続いていたけれど、

今日は涼しくて過ごしやすかったです。

朝は、ちょっとイライラしてましたが、

夕方にはすっかり消えて、

今日の一日を夕焼けに真っ赤に染めてもらったようで、

足取りも軽く、家に帰りました。

 

こんばんは。

わかばです。

 

ちきりん著 自分のアタマで考えよう

先日もちきりんさんの本を読みまして、

それからエンジンがかかりまして、

1か月前に買っておいたこちらの本を爆読みいたしました。

1日で読めました。

新しいタイプの本だなぁって思ったので、

今日はこちらの本を紹介します。

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

 

 日本語教師になったばかりの先生は

だいたい、「教案」というものを書かされます。

それは授業をどのように進めるかの台本のようなものであり、

どんな言葉を投げかけ、どんな質問をするか

などを詳しく書いたものです。

まぁ、そんなものをスラスラ書けるくらいなら、

日本語教師になどはならないわけで、

考えても考えてもいい案が思い浮かばなくて、

ただ時間だけが過ぎて行きました。そんなとき、

いつも指導教師は「自分で考えて」と言っていました。

 

「知っている」と「考える」は別物

自分で考え続けましたが、

いい案は思い浮かびませんでした。

授業は上手くいかず、学生から白けた目で見られました。

「自分で考えて」

とだけいって、ほとんど助け船をだしてもらえなかったので、

自分で考え続けました。でも、答えはでませんでした。

そこで知識を盗むという行為にでました。

ひたすら授業見学をさせてもらい、メモってその通りに授業をする。

その次の段階は、自分の授業内容と反省を細かくノートに書き込み、

次のアイデアを練る。

そうこうしているうちにわたしも人並みに

授業ができるようになったというわけです。(たぶんね)

つまり何がいいたいのかというと、

「わたしはこの一連のプロセスを自分で考えてきたんだ」

って思っていたんですが、まったくそうではないということを

この本は教えてくれています。つまり、「知っている」と

「考える」は別物だということ。

じゃぁ、考えるってどういうことなんだろう?

 

考えるとはインプットをアウトプットに変換すること

「考えること」「思考」とはインプットである情報をアウトプットである結論に変換するプロセスを指します。「私は考えた」というのは「わたしはあるインプットをもとになんらかの結論を出した。ある考えに至ったという意味です。

 

なるほどなぁ。

まずはインプットがないとだめなわけだな。

だから、なんの情報もなしに「考えて」とかいうのは、

実は暴論なのかもしれない。

 

「私は考えた!」と言って、「じゃあ結論(=あなたの意見)は何?」と聞かれたときになにも浮かんでこないのであれば、それはじつは考えていないのです。

 

だから、たとえば日本語授業でいうならば、

この課はわたしは、このように教える。

なぜならば、~だと思うからだ。

というのが、学校の方針とか、テキストのうんたらかんたら

とかとは別に、そういう結論がなくてはだめだということなのだ。

 

思考の棚

それから、この本を読んで面白いなと思ったのは

「思考の棚」という考え方。

つまりは何かをインプットしたら、

それをそのまま覚えるのではなく、

「じゃあこういう場合にはどうなるんだろう?」とか

「もし反対のことが起こったらどういうふうに変わるんだろう?」とかいう

疑問をしっかり持っておき、それを自分の思考の棚に入れておく。

そうすれば、次そのような情報を目にしたとき、

すぐに思い出せるというわけです。

 

私たちは日々大量の知識や情報を得ています「中略」重要なことはそれらの知識をそのままの形で保存するのではなく、必ず「思考の棚」を作り、その中に格納するということです。単純に「知識を覚える」=「記憶するのではなく」知識を洞察につなげることのできるしくみとして「思考の棚」をつくる。

 

 

ちょっと難しいけれど、頑張ってみます。

 

あなたも思考の棚を。

では、また~。

 

思考関係の本☆こんばんは。

wakaba78.hatenablog.com

 

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