日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

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映画No14【ボルベール―帰郷―】どんなことがあっても、娘は母の元にもどる。

今日の朝の情報番組で関西ローカルの「あさパラ!」で、

某議員の不倫が話題になってまして、

千原兄弟のお兄ちゃんが

「この人、ほんま好きなんやわー。めっちゃ好きなんやわー。」

て、そればかりゆってはって、

でも、ほんまに的を射たコメントやなって思って聞いていました。

 

こんばんは。

わかばです。

 

今日は、「ボルベールー帰郷ー」(2006/スペイン)を紹介します。

監督:ペドロ・アルモドバル

主演:ペネロペ・クルス

あらすじ

10代のころ母親を火事で失ったライムンダ(ペネロペ・クルス)は、失業中の夫と15歳の娘パウラ(ヨアンナ・コバ)のために日々忙しく働いていた。ある日、火事で死んだはずの母親が生きているといううわさを耳にする。そんな中、肉体関係を迫ってきた父親を、パウラが殺害してしまうトラブルが発生し……。

 

Yahoo!映画より)

以下、ネタバレあります。

ボルベール<帰郷> [DVD]

ペネロペ・クルス

いやぁ、すごい存在感です。

ペネロペ姐さん。

きれいですね~。

本当にきれい。

どんどんきれいになっていかはります。

久しぶりに見てびっくりしました。

しかも、ハビエル・バルデムと結婚したんでしたよね。

ハビエルとペネロペと言えば、「ハモン・ハモン」(※1)ですが、

あの頃のペネロペも素敵でしたけど、

年を重ねた今もすごく素敵!

ペドロ・アルモドバル

ペドロ・アルモドバルの作品はほとんど見ていますが、

昔のことなのでよく覚えていません。

いつも女の人がいっぱい出てきて、

テーマが「母」であることが多いです。

特に有名なのは「オール・アバウト・マイ・マザー」(※2)です。

今回もテーマは「母」です。

賢い女、バカな男

今回も冒頭でふれたようなバカな男に

苦しめられる女が登場するわけですが、

そこでメソメソ泣いているだけの弱い女ではないのが、

アルモドバル映画の特徴です。

テキパキ働き、お金を稼ぎ、子どもを育てます。

だけど、そんなに必死感も悲壮感なく、

イキイキして、自由で、どこか誇らしげです。

そういう女性を男が撮ってるっていうのがいいですね。

母としての強さ

娘が父親を殺してしまったとき、

「どうしよう・・・」という娘に対し、

「パパを殺したのはわたしよ」と言い放ち、

完璧に隠ぺいします。

それがいいかわるいかはどうか別にして、

そこには娘を守ろうという強さを感じます。

母と娘の腐れ縁

悲しいかな、

親子二代おなじようなことが起こります。

そして、娘は母親を嫌悪しながらも、

母親を愛し、求める様がなんとも切ない。

「このオナラのにおい、おかあさんがいるみたい!」

とかいうセリフ、金言だと思います。

ラストシーンもいつものように「え?これで終わり?」

という感じだったのですが、今から思えばいいラストシーンだった。

まとめ

サスペンス映画のように、映画が進むにつれて、

人間関係と過去の出来事が明らかになっていきます。

その、ジワジワ感が観るものをひきつけます。

他の登場人物もすごく個性があっていい。

それもアルモドバル作品らしくていいです。

ボルベールというのはスペイン語で元いた場所に戻る

という意味です。

娘はきっと母のもとに戻っていくのだと思います。

 

娘に戻る場所を。

では、また~。

 

あわせてみたい☆ペネロペが出ているオススメ映画

※1

ハモンハモン 無修正版 [DVD]

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 ※2

オール・アバウト・マイ・マザー [DVD]

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