日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

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日本語教師の約59%がボランティアって知ってた?

今朝起きたら、うっすらと雪が積もっておりました。

寒いです。

いやあ、2018年が終わろうとしていますね。

 

こんばんは。

わかばです。

 

Twitterのタイムラインにこんな記事が流れてきました。

しかも、この記事3月に書かれているんですね。

 

news.yahoo.co.jp

 

とってもよい記事で、一人でも多くの方に読んでもらいたいので、

自分の意見なんかも書きつつ、ブログ記事にしたいと思います。

 

外国人が日本語を学ぶ公的な制度はない

みなさん、ご存知の通り、

12月8日に改正入管法が可決し、

来年の4月から施行。

 

今までは留学生のアルバイトとか技能実習生として、

ごまかしながら受け入れてきたけれど、

正面切って、外国人労働者を受けいれるわけです。

 

で、普通に考えたら、

その人たちは仕事や生活で日本語必要でしょう?

って思いますよね。

 

そういった労働者の人たちはどこで勉強すればいいんですかね?

 

日本語学校?日本語学校は一応、留学生のための学校で、

授業料は半年で何十万もします。

 

日本語学校じゃないとしたら、どこ?

 

たとえば、私は小学校1年生から、

中学校3年生まで義務教育を受けました。

高校は県立高校で学び、私立大学に入りました。

わたしは12年間の公的教育を受けました。

 

そうそう、外国人が日本語を学ぶ

公的な教育機関ってあるのでしょうか?

 

それが、ないんです。

 

上述の記事で

 

日本で暮らす外国人が増えています。2017年の6月末の時点では、その数247万人。

 (引用https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaiki/20180313-00082639/)

 

と言っているにもかかわらずです。

 

では、今までにも技術研修生や日本人配偶者の方は、

どこで勉強してきたのでしょう。

 

そのほとんどが地域の日本語教室です。

そういったところは〇〇市国際交流協会とかが

運営していることが多いのです。

 

日本語教師の約59%がボランティア

では、そのような日本語教室では、

どんな人が日本語を教えているのでしょう。

 

ボランティアなのです。

 

わたしは日本語教師として、

地域のボランティア団体で教え方講座をやったこともあります。

ボランティアさんはみなさん勉強熱心で、

外国人に対する理解もありました。

 

もちろん、ボランティアの方々による熱い想いや草の根の支援は、多文化共生を推進して行く上で必要不可欠なものです。現在でも、地域在住のボランティアが支援の担い手となることで、孤立しがちな外国人住民と地域との接点や参画のきっかけを作ったり、地域で外国人が直面する困難にきめ細やかに対応するなど、重要な役割を担っています。

 (引用https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaiki/20180313-00082639/)

 

↑の意見に大賛成です。

 

では日本語教師全体の中で無報酬で働くボランティアさんは

どのくらいなのか?というと、

 

日本語学校や大学、国際交流協会やNPOなど、日本語教育を実施している機関や施設等は全国に2,100以上あります。そしてそこで活躍する日本語教師の内、報酬をもらって「仕事」として日本語教育に携わっている割合は約41%に留まっており、残る59%は無報酬(交通費等の実費支給は報酬とみなさない)のボランティアが担っています。

 (引用https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaiki/20180313-00082639/)

 

だけど、やはり日本語教育業界というひとつの業界において、

その構成員となる教師の半分以上がボランティアだというのは、

異常といわざるを得ませんよね……

 

でも、日本語学校なんかがあるのって

だいたい都市部です。

そして、労働者の働く工場があるのって

地方が多いんですよね。

だから、場所的にミスマッチというか、

結局ボランティアの日本語教室頼みになってしまいます。

 

そして、ボランティアさんはやはり主婦とか、

学校の先生や会社を定年退職された方々が多かったですね。

 

有閑マダムの国際交流が出発点だから

 

つまりお金も時間もある人が、

「困っているから助けてあげましょう。

 国際交流にもなるし」

って感じでやってきたことなのだと思います。

 

話はそれますが、

日本語学校だってそれに近いものがあります。

 

お金も時間もある人が、

「やさしさ」でやってきたことなのです。

 

そしてそれは何十年も前に始まったことで、

形を変えながら存在してきたけど、

そろそろ上手くいかなくなってきたとうわけですね。

 

特に重要な課題となりつつあるのが、「ボランティア自身の高齢化と担い手不足」です。

 (引用https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaiki/20180313-00082639/)

 

今は主婦だって、立派な働き手。

共働き夫婦がふつうです。

わたしはボランティアはできません。

ごめんなさい。

そんな余裕はありません。

 

そして、この件に関しては、

公的な日本語教育機関ができることを望みます。

そこで、外国人の大人も子供も日本語のサポートが

受けられればいいなと思います。

 

また、そこで教える先生も、

ボランティアではなくて、

普通に食べて行けるくらいは、

お給料をもらえればいいなと思います。

 

そのためには、やはり声をあげないといけないし、

「やさしさ」からでた行為であっても、

それが本当にこの国の日本語教育の業界のためになるのか

今一度立ち止まって考えてもいいのではないかと思います。

 

では、また~

 

 

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