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映画No33【最高の花婿】差別するわけじゃないけど、娘の婿はフランス人がよかった。

とりあえず100記事書こうと頑張ってきたこのブログ。

気がつけば、100記事を超えていました。

もう「何を書こうか・・・」と迷うこともなくなりました。

あれを観て、あれを読んで、どういうふうに書いて・・

なんてことを考えるのが習慣となってしまいました。

 

こんばんは。

わかばです。

 

最高の花婿(2014/仏)

さて、わたしが学生の頃のフランス映画と言えば、

パトリス・ルコントゴダールのように

「陰気」「哲学的」「わかりにくい」・・・のが多かったように思います。

それがまた、なぜか「おしゃれ」な気がして、気取ってよく観ていました。

しかし!最近は明るく「笑って!泣いて!」みたいな映画が増えましたね~。

今日はそんな映画を紹介します。

http://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/f1/4c/353323_006.jpg


映画『最高の花婿』予告編

監督:フィリップ・ドゥ・ショーブロン

主演:クリスチャン・クラヴィエ

あらすじ:

クロード(クリスチャン・クラヴィエ)とマリー(シャンタル・ロビー)のヴェルヌイユ夫妻は、娘たちがアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚し、人種や宗教の違いからくる問題に疲れていた。ある日、次女オディル(ジュリア・ピアトン)の息子の割礼式が行われた際に、クロードの軽はずみな発言によって姉妹の夫たちが怒ってしまい……。 

※以下、感想、ネタバレを含みます。

 

フランスで5人に1人観た!

という予告編のコピーを観て、

それなら・・・と観てみました。

単純におもしろかったです。

でも、5人に1人観たということは

フランスという国では、国際結婚に限らず、

異文化の接触が日常茶飯事ということなのでしょう。

日常では笑って済ませられず悩みの種になるでしょうが、

映画の中では笑いとばしているのが、

この映画の最大の魅力です。

 

共通の目的があれば仲良くなれる

アラブ人、ユダヤ人、中国人、フランス人、

最初はお互い反目し合っています。

しかし、ユダヤ人のビジネスが上手くいっていないところに、

中国人がお金を貸すよ!と言ったり、

マーケットを考えれば、イスラム教徒の話を聞いたほうがいい

と長女の夫のアラブ人弁護士のところに相談に行くなど、

次第に仲良くなっていくところがおもしろいです。

3人一緒に雪だるまを作って

「目が中国人だね」「じゃ、キッパをかぶせよう!」

「ヒゲもつけよう」とか言いながらお互いの違いを

楽しんでいる姿は、とてもすがすがしいです。

 

花嫁の父

花嫁の父は父同士で

末娘とコートジボワール人の

結婚をなんとか阻止しようと二人でいろいろ考える。

そのうちに仲良くなって、最後はハッピーエンドなんだけれど、

その中で花嫁の父が

「差別するわけじゃないけど、娘の婿はフランス人がよかった。」

とぼやきます。

そうすると花婿の父も

「わたしも、嫁は黒人がよかった」と言います。

まぁ、それがほとんどの人のホンネなのでしょうね。

お互いのホンネが分かったら、もうある意味友達。

でも、それでOKではなくて、

子どもの幸せのために、親は考えを変えなければならないのです。

そうして、考え抜いた花嫁の父の答えが、

最後の披露宴のスピーチでした。

これにはちょっとホロッとさせられます。

 

中国人というか・・・

三女の夫の中国人シャオさんですが、

これは欧米の方の東洋人のイメージなんだろうと思いました。

時間を守るとかは日本人だし、

笑って済ませるというのもある意味日本人の特徴。

そのあたりのまぜこぜキャラが中国人のシャオさん。

なのでした。

 

週末に笑って泣けるフランス映画を。

では、また~。

 

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