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落語【立川談春新春独演会】

年末の大阪のフェスティバルホールでの

談春さんの「芝浜」のチケットはとれなかったのですが、

新春独演会のチケットはとれたので、

(といっても去年の10月?)

一人で森ノ宮ピロティホールまで行ってきました。

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こんばんは。

わかばです。

客席1030席のホールは満員。

立見の人もいました。

若い人からお年寄りまで、

もうぎーっしり。

一人で来ている人も多かったです。

グッズ販売はなく、

「赤めだか」の文庫本が売られていました。

 

マクラは「赤めだか」のドラマ話、

下町ロケット」の話、

それから来週の火曜日に出演される

徹子の部屋」の話。

その時に着たお着物と独演会のお着物が

同じだそうで。

 

さて、1席目は「粗忽の使者」

粗忽者とは「そそっかしい人。あわてもの。」(大辞林

 

粗忽者ジブタジブエモンが大名屋敷に、

使者に行くのだけれど、口上を忘れてさあ大変。

幼いころから母親にお尻をひねってもらうと思い出すというので、

大名屋敷の田中三太夫がひねるが埒があかない。

そこで出入りの大工が閻魔をつかってお尻をひねると・・・

 

という話。

お尻をひねる者とひねられる者の演技がおもしろかったです。

「おおおー。」

「痛み堪え難しー。」とか。

粗忽者につっこむって、

ありふれていると思ってしまうんだけれど、

落語は噺家が一人で話しているのを、

すごく集中して聴いているから、

なんでもないようなところで笑ってしまう。

 

15分の中入りのあとで、

2席目は「妾馬」(めかうま)

同じく侍が出てくる話。

談春さんは羽織袴で登場。

 

職人の八五郎の妹お鶴は、

殿様に見初められてお城へあがった。

そこで「お世継ぎ」を生んだ。

兄である鶴五郎も、お城へ呼ばれたというので、

羽織袴でお城へ上がり、

殿様とお鶴と「お世継ぎ」に会う・・・

 

という話。

職人の江戸っ子言葉と

侍言葉の対比がおもしろいなぁと

思って聞いていました。

ちょっとした勘違いとか、

リズムや流れの違いとか、

ああ、言葉ってリズムなんやなぁ~

って改めて感じたものです。

 

開演18:30で

終演21:00で

たっぷり2時間強楽しませてもらいました。

すごいなぁ。

たった一人で、1000人相手に

2時間話すってすごいなぁと

初めて落語を生で聴いたときと

同じように今回もそう思いました。

 

落語会に行くたびに

いろいろと勉強になることもあります。

 

たとえば、将軍家からお嫁さんをもらった家は

門を赤く塗るとか。

その名残が東大の赤門とか。

へえ~へえ~、って感じで。

ああ、世の中知らないことばかりだなぁと、

いつもながらに思ってしまう。

 

今朝も今朝でこれを書きながら、

いろいろ調べて復習、復習。

ああ、楽しい。

そうそう、古典落語に興味があるなら、

こちらの本がおススメです。

わかりやすくておもしろいです。

古典落語100席―滑稽・人情・艶笑・怪談…… (PHP文庫)

古典落語100席―滑稽・人情・艶笑・怪談…… (PHP文庫)

 

 次はいつ落語会に行けるかな?

 

寒い一日に笑いを。

では、また~。

 

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