日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

落語「寿限無」で日本語の授業をしてみました!

昨日はこちらで落語を聴いてきました。

娘が小学1年生のときから行っていますので、

かれこれ5回目くらい?

上方落語の桂文我さんが開催されています。

興味のある人は行ってみてくださいね。

oyako.katsurabunga.net

 

こんばんは。

わかばです。

 

お正月に落語を聞いたので、

そういえば、12月に2回くらい、

落語を使って授業をしたので、

今日はその報告をしたいと思います。

 

ご存知のように自転車操業の中で、

準備したので、「こうしたほうがいいんちゃう?」

とか「なんでこうしたん?」とかの質問などがありましたら、

Twitterなどでどしどしご意見くださいね。

では、いってみます。

 

レベル

中級後半。

主にN1を目指すレベルで使いました。

N2を目指すレベルだとまとまった小噺は

ちょっと難しいというのが印象です。

 

前提知識を学ぶ

まず、前提知識として落語とはどういうものか

というのを教えないといけないのですが、

それをまずこちらの聴解教材でやりました。

第10課で落語が取り上げられています。

それを聞いて、問題などをやってだいたい60分くらいかな。

「じゃ、実際に落語ってどんなものか聴いてみましょうか?」

と提案します。

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 ストーリーを頭に入れる

落語って何が難しいって

話し方が独特なんですよ。

「えー」とか「あー」とかのフィラーが多すぎるし、

また、今では使わない江戸っ子的な話し方もきつい。

なので、最初に話を頭に入れておくと、

実際に落語を聴いたときに聴きやすいというわけです。

 

まず、こちらのビデオを見ました。


じゅげむ(寿限無)【落語、昔話、動く絵本】

オチのところは見せないのがベストですけど、

聴く力がまだまだのクラスでは見せてもいいと思います。

 

落語を聴く

演目は何にしよう?

と考えるのが実に楽しいのですが、

一番、わかりやすいのが「寿限無」です。

そして、「寿限無」といっても長いものは20分以上あります。

そんなに長い時間聴かせるわけにはいきませんので、

こちらの柳家三々さんの短いのがオススメです。


【寿限無】 柳家三三

サクっとみられます。

 

わかってくれるかな~と内心ヒヤヒヤしてたのですが、

爆笑とまではいかなくても、笑っていました。

(もちろん、クスリともしない人もいます)

 

外国語で笑うって貴重な体験だと思うんですよね。

 

音読で発音練習

さて、見ただけではもったいない。

「じゅげむ、じゅげむ、ごこうのすりきれ……」

というのを音読発音練習にしちゃいましょう。

 

「そんなの言えるようになってどうなるの?」

と思う人もいると思いますが、

最初に聴いたときに

「こんなの言えないよ」と思ってたのが、

何度も練習するうちに言えるようになるのって、

いい経験だと思うんですよね。

 

しかも、長いコースの間の少しくらい、

こういう活動があってもいい。

ぜひ時間をはかってチャレンジしてもらってください。

あ、でも「やりたくない!」って人もいると思うので、

そのあたりは自主性に任せてあげてください。

 

というわけで、こんな授業をしてみました。

よければ、やってみてください。

 

では、また~。

 

 

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