日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

日本語学校の上級クラスで上野千鶴子氏の祝辞のニュースを聴きました!

上級クラスを初めて担当していますが、

自分の好きなことがいろいろできて楽しいです!

 

こんばんは。

わかばです。

 

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先日の上級の授業で「日本のジェンダー問題を考える」

ということで90×2の授業をやってみました!

 

ウォーミングアップ

まず最初に、男女平等ランキングのランキングだけを見せて、

何のランキングか考えてもらいました。

参考にしたウェブサイトはこちらです。

【国際】世界「男女平等ランキング2018」、日本は110位でG7ダントツ最下位。北欧諸国が上位 | Sustainable Japan

「国民幸福度」とか「北極圏に近い順」とか

いろいろ言っていました。

全然出てこないので、日本は110位だということを伝えると、

すぐわかりました。

 

新聞記事を読む

読売新聞3月23日(土)社会面の記事を読みました。

不正入試で女性たちが提訴したというニュースですね。

提訴なので、裁判用語を確認しました。

訴訟、原告、被告、地裁、などなど。

前のクラスでも少しやってましたので、

覚えている人もいました。

 

読んだ後で、私が作った問題をするのですが、

何だ途中から、議論になってしまいました。

ヨーロッパ出身の一人の学生さんが

「私の国では、医学部希望者は2回までしか浪人できない」と。

他の国は何度でも浪人できるということだったのですが、

そこから、議論が大学のシステムに。

 

ある学生さんの意見は

「日本(というか東アジアは)受験戦争が厳しい。

私の国は入るのはそんなに厳しくない。

500人入学する。でも、2年生になれるのは

半分だけです。卒業できるのは十数人です。」

 

だから、大学生は死ぬほど勉強すると。

 

わたしは恥ずかしながら、欧米の大学のシステムが

そこまで厳しいものだと知らなかったので、

正直びっくりしました。

 

ニュースをみる

次にこちらの動画を見ました。


東大入学式 来賓祝辞に賛否…その思いは?

少しつづ止めながら、「賛否両論」「躊躇する」「報われる」

などの語彙を確認。

 

だけど、次々に明るみに出る事実、

例えば、「東大の学部の女性学生の割合は20%を超えない」とか

「東大の女子は東大生であることを隠そうとする」ということに、

学生さんたちは驚きを隠せないようでした。

 

「こんな状況なら、アファーマティブアクションを導入すべき」とか

「いやいや、それって結局差別じゃない?」とか

「アメリカではアファーマティブアクションのおかげ?で

大学の60%が女子学生何だ」とかいろいろ。

 

また、他大学の女子しか入れないサークルや、

東大生と言えない問題などでは

「やはり、恋愛対象じゃない」とか

「エリート二人で結婚した方が、裕福になれるのに、何で?」とか

話しました。

 

時々白熱すぎて母語になってしまう人もいたけれど、

「ちょっと待って」とクラスメートが止めてくれました。

 

最後に「頑張れば報われるか」あなたはどう思う?

という質問を投げかけてみました。

 

「昔はそうだったかもしれないけど、今は違う。

今はお金で全て買える」という意見を中心に

活発に意見交換することができてよかったです。

 

みなさんもぜひやってみてください。

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