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【JLPT】N1語彙の授業のコツとポイント

昨日はN1対策の語彙の授業をやりました。

いやあ、疲れました。

 

こんにちは。

わかばです。

 

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コンセプト

個人的に、試験対策授業についての考えは、

試験のテクニックを教えるというよりは、

モチベーションをあげることに

力を注いでいます。

「自分まだまだだ」感と

「自分はできるかも」感と

「勉強面白い〜」感を感じていただければと。

 

なぜなら試験勉強というのは受け身では進まなくて、

結局自分でどれだけやれるか?が大事になってきます。

 

でも人間というのは弱いので、

なかなか継続できません。

 

だから、自分で勉強を続けていくためのガソリンが必要なんです。

そのガソリンはやはりスタンドで

給油してもらわなくちゃならないんですよね。

だから、私がガソリンスタンドになるよ!

ってのがコンセプトです。

 

ちなみにテキストはこちら。

日本語能力試験問題集N1語彙スピードマスター (ニホンゴノウリョクシケンエヌイチゴイスピードマスター)

日本語能力試験問題集N1語彙スピードマスター (ニホンゴノウリョクシケンエヌイチゴイスピードマスター)

 

 これだけのボリュームでスピードマスターとは

これいかに?

というのは置いといて…

 

進め方

とりあえず、実践練習のページがあります。

問題1で10問

問題2で4問

問題3で3問です。

 

だいたい90分1コマと考えると、

この実践練習のページのみ扱います。

まず時間を測って問題をさせます。

 

できればノートを作らせて、

何度も同じ問題に挑戦できるようにしたほうがいいでしょう。

 

そういうことは日本で受験勉強をした人には

当たり前ですが、学生さんたちはそんな感覚ないので、

ガツガツ書き込みます。

 

ですから、ノートに書いて、テキストはきれいにしておけば、

あとで高く売れるんだよということも教えてあげてください。

 

次に各自で答え合わせをさせてください。

そして、どれだけできているか確認

 

そのあと解説に入ります。

 

語彙の授業の場合の解説というのは、

一つの語彙からどれだけ膨らませられるか?

というのが大事になってきます。

つまり一つの言葉から連想される言葉を

どんどん教えてあげて、その道筋をつけてあげるのです。

 

具体例

ですから、答えがわかったらそれで終わりではなく、

ダミーの選択肢、また問題3なら、ダミーの文を、

正しく直すまでが解説です。

 

例えば、ダミーの選択肢に「弁護」

という言葉があったとします。

 

T「弁護ってどういう意味ですか」

S「自分で説明できない誰かのために、説明してあげることです」

(こんなすんなり出てきませんけどね)

T:そうですね。じゃ、そういう仕事をする人は

S:弁護士です

T:はい。じゃ、ここで語彙増やします。弁護士が働く場所は?

S:法律事務所や裁判所です。

T:はい。じゃ、裁判所ではどんな職業の人が働いている?

S:裁判官、裁判長、検察官などです。

 

その時、「証人」という言葉が出てきましたので、

T:じゃあ、人の場合は証人ですね。ものは?

S:ショウブツ?

T:証拠です。

 

と、こんな風にやりとりしながら進めます。

ちなみに、上記のやりとりの中で、

「ショウコ」ときちっと言えた場合、

「コ」は漢字でどう書く?と質問してください。

実は、漢字を口で説明する力は絶対必要です。

 

それから、こちらもダミーで

「わかりましたか」と聞いたら、学生たちは「はい」と大きくひねった。

(P33)

というのがありますが、

「ひねった」を正しくしてください。

というと「う・う・……」と喉元まで出てる感じでした。

 

まあ、そんな感じで楽しくモチベーションが維持できるような

授業を心がけています。

参考になれば嬉しいです。

では、また!

 

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