暑さ、ふたたび・・・。
この週末、雨は降らなかったものの、
かなりの暑さでげんなり・・・。
台風の影響でしょうか・・・?
一旦、涼しくなった以上、
このように暑くなるともう体がついてゆかず、
動くのも物憂く感じてしまいます。
こんばんは。
わかばです。
さて、そんな暑さの中、
観劇に出かけてまいりました。
巡業の「松竹大歌舞伎」を観に、
びわ湖ホールまで出かけてまいりました。
幕間が各25分ずつあるということで、
お弁当を買って行こうかなぁと思っていたのですが、
時間がなくて買えませんでした。
まぁ、会場で何か売ってるだろうと思って、
買わずに行ったら、グッズと(手ぬぐいとかパンフレットとか)
びわ湖ホールオフィシャルスポンサーである
叶匠寿庵さんのお菓子売り場と
飲み物売り場しかありませんでした・・・涙
當年祝春駒
初春、鎌倉幕府の重鎮・工藤左衛門祐経(友右衛門)の館へやって来たのは、春駒売りに曽我五郎(廣太郎)と十郎(廣松)の兄弟。傾城の大磯の虎(高麗蔵)が控える中、父の仇の工藤を密かに狙うふたりは、春駒売りの踊りを踊りながら工藤に対面します。すると工藤は兄弟に富士の狩場の切符を渡し、後日の再会を約束するのでした。
曽我兄弟が春駒売りに身を窶して、工藤の館へ入り込むという趣向が面白い華やかな舞踊です。
松竹大歌舞伎 中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露(夜の部) | 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
一瞬にして終わってしまった舞踊劇・・・。
よく観ると15分って書いてある・・・。
というのも、上記の内容のストーリーを、
セリフもなく、完全に踊りだけで表現するので、
わたしのような歌舞伎初心者には、
なんのことかさっぱりわからぬまま、
あっけなく幕が下ろされたのでした。
そして、25分の休憩に入りました。
口上
お次は口上で、口上もものの10分で終わってしまう・・・
そして、その後、また休憩25分・・・。
はあ~?そんなんあり~?
えっと、口上というのは襲名披露とかの際に、
役者がずらっと並んで「よろしくお願い奉りまする~」とかいうあれです。
こういう時、その地方のことを話題にだすと
それだけで聞く人に喜ばれます。
今回は「叶さんのお菓子おいしい」とか
「東京では食べられないモロコ、おいしくいただきました。」
とかいう役者さんがいて、ちょっと素直にうれしかったです。
仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場
塩冶判官切腹の後、祇園の一力茶屋では、塩冶家の元家老・大星由良之助(幸四郎)が遊興に耽る日々。そのような中、ひとり座敷に残った由良之助は、塩冶の奥方からの密書を読み始めます。その様子に、遊女おかる(雀右衛門)は二階座敷から鏡を使って、また、床下では高家に通じる斧九太夫(錦吾)が密書を盗み読もうとします。おかるに気づいた由良之助は、身請けをしたいとおかるに申し出ます。これを聞いたおかるの兄の寺岡平右衛門(梅玉)は突然、妹を手にかけようとします。その理由とは...。
華やかな茶屋を舞台に、由良之助の真意や平右衛門と妹おかるの胸の内が次第に明らかになる七段目。今回は釣灯籠の下で由良之助が手紙を読む件からの上演です。名作『忠臣蔵』の一幕をお楽しみください。
松竹大歌舞伎 中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露(夜の部) | 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
全体を通して、セリフが聞き取りにくく、
あらすじを読んでいても、わかりにくく、
「イヤホンガイド、借りるべきだったかな~」
と、少し後悔しました。
有名なシーンは、由良之助が密書を読んでいる。
それが縁の下に落ちて行って、
その縁の下で敵がその密書を読んでいるところ、
遊女おかるが、隣の建物から、
鏡に映して読んでいるところなのですが、
これはあとで調べたら、おかるは興味本位で読んでいて、
縁の下で読んでいるのは、敵方のスパイだったみたいです。
おかるがかんざしを落としたことで、スパイの存在に気がついた
由良之助はおかるを身請けして口封じをしようとする。
そこにおかるの兄の平右衛門が来て、
夫の勘平と父親が死んだことをつげる(なんで死んだのかは不明)
そして、おかるを切り殺そうとする。
由良之助に殺されるくらいなら・・・と思ってのことだと思う。たぶん。
だけど、結局おかるは殺されずに終わる・・・。
聞こえづらい決め台詞を由良之助がしゃべって、
幕が下りました。
と、このような何ともスッキリしない展開。
そもそも全体のうちの七段目だけ観るわけだから、
わからなくてもしょうがなくない?
とか開き直って、
それでも、やっぱり歌舞伎が好きだなって思う夜なのでした。
芸術の秋に歌舞伎を。
では、また~。
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