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映画No51【ルドルフとイッパイアッテナ】いとも簡単に先が読めてしまう教育的映画。

前回の映画の記事で、

50作目だったのですね。

このブログを始めてそろそろ

1年ですので、それを考えれば50作はちょっと少なく感じます。

もう少し観たいところです。

 

こんばんは。

わかばです。

 

ルドルフとイッパイアッテナ(日本/2016)

娘が「観たい!夏休みに連れて行ってくれるっていってたのに嘘つき!」

みたいに言うので、週末に行ってきました。

年長さんの姪っ子も連れていきました。


映画『ルドルフとイッパイアッテナ』予告編

監督:湯山邦彦 榊原幹典

声の出演:井上真央 鈴木亮平

あらすじ:

 ひょんなことから最愛の飼い主とはぐれてしまった黒猫のルドルフは、偶然乗り込んだトラックに揺られて大都会東京にたどり着く。ルドルフは、その辺り一帯を仕切るボス猫のイッパイアッテナと知り合い、自分もノラ猫として生きる決意をする。

 

(Yahoo映画より)

※以下、ネタバレがあります。

 

そういえば、娘の塾の読書感想文の

課題本のなかに本作の原作が入っていました。

原作は読んでいませんが、

課題図書になるくらいなので、

何か教訓めいた物語が繰り広げられるのだろうなぁ

ということは 容易に想像できました。

友情?

ひ弱な飼い猫とノラ猫。

この対照的な二匹の友情が描かれるっていう点で、

もうすでに使い古された感アリアリでした。

開始当初の出会いの場面では、ノラ猫のイッパイアッテナが、

ノラとしての生き方を厳しい態度で示すみたいな展開です。

この辺で、道徳かなんかの時間に学校で見せられそうな映画だなぁ

ってぼんやり考えていました。

http://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/24/3c/353665_001.jpg

知識?

それで、このイッパイアッテナっていう猫は、

すごいんです。

字が読めるんですよ!!

人間の字を理解することによって、

生き延びてきたネコなんです。

ルドルフも字を学び、

字を頼りに飼い主の元へ帰るんですが、

そんな展開、ルドルフが字を勉強しだした瞬間から、

だれだって予想がつくと思うんですけどね。

これも原作者の「勉強すれば、きっと役に立つよ」

っていう子どもたちへの薄っぺらいメッセージのように

感じられて、ますますわたしのテンションは下がっていきました・・・

 

 

http://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/71/3c/353665_004.jpg

 

笑い?

こういう映画には「笑い」という要素が

非常に重要なファクターになると思うんですが、

この映画で笑いを担当しているのは「ブッチー」という

金物屋に飼われているイヌです。

声優は八島智人さんが務められていることからも、

彼がそういう立ち位置なのはわかります。

でもね、なんか笑いのとり方が「アナ雪」の「オラフ」とは

全然違って、コミカルな動きと必要以上のハイテンションで

無理やり笑わせている感があったんですよね。

「オラフ」は状況に合わせた、賢い人じゃないとできない

笑わせ方なんですけどね。

 

クライマックス~ラスト?

クライマックスは、

ルドルフのためにしようとしたことで、

イッパイアッテナが瀕死の負傷を負ってしまうところでしょう。

ルドルフは「故郷に帰りたい」という自分の願いを捨て、

イッパイアッテナを助けに行きました。

そこがひ弱な飼い猫、ルドルフの成長の跡がみられる場面です。

これもなんとなーく、予想がつく展開なんですけどね。

 

最後はやっと飼い主のところに戻れたのに、

飼い主のところには新しい飼い猫がいた

というちょっと悲しいラストでした。

浦島太郎じゃないけれど、そうなるでしょうね~。

 

さいごに

はっきり言って説教臭い内容でした。

悪い人だれもいないし、

悪いと思っていても、すぐいい人になってしまう。

自分のことよりも他人優先で、まさしく

「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」

を地でいく作品だったと思います。

子供が観る分にはいいけれど、

大人が楽しめる要素がゼロなのが悲しいです。

 

もう少し意外な展開や、

どうしようもならないこと、

そういう行き詰まり感をだしてほしかったです。

気付きってそういうところからしか

得られないから。

 

もうしばらくアニメはいいです。

では、また~。

 

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