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第4回「あきらめ会」を行ないました。星めぐりの旅にスタート!

昨日第4回あきらめ会を行ないました。

このあきらめ会も第4回。

「ずっとやりたい、やりたい」

と思いつつ、なかなか勇気が出ず、

でも「えいやっ」と始めてみたら、

参加してくださる方もいて、

楽しく読書を楽しんでおります。

 

終了後にTwitterでつぶやいたら、

興味を持ってくださる方もいて、

うれしかったです!

 

ちなみに「あきらめ会」は

読んでこなくてもいい読書会です。

本だけ持って来てください。

みんなで音読します。

(読んできてもいいですよ!)

 

興味のある方はお気軽にぜひぜひご連絡くださいね!

TwitterのDMかwriterwakaba3211@gmailまでどうぞ!

 

はじめに

さて、今回は三木清からの宮沢賢治で

お堅い哲学書から国民的童話へと、

華麗な方向転換をはかっております!

 

それで、宮沢賢治の代表作ともいえる

「銀河鉄道の夜」を輪読することにいたしました!

 

予習として、こちらの本も読みました!

宮沢賢治スペシャル 2017年3月 (NHK100分 de 名著)

宮沢賢治スペシャル 2017年3月 (NHK100分 de 名著)

 

 復習としてこちらもよもうかと!

 参加者の方もお持ちでした!

別冊NHK100分de名著 集中講義 宮沢賢治 ほんとうの幸いを生きる

別冊NHK100分de名著 集中講義 宮沢賢治 ほんとうの幸いを生きる

 

さて、宮沢賢治といえば、先述のとおり

国民的作家です。

ですが、参加者のみなさんは

「銀河鉄道の夜」はまだ読んだことがない

こんな機会でもないと読まないということで、

早速、読んでいきました。

 

あらすじ

ご存知のとおり、ジョバンニとカンパネルラ

という二人の少年の物語です。

舞台は南イタリアとの設定だそうですが、

頭のなかのイメージでは、

かなり明治時代の東北のイメージでした。

そのあたりもファンタジックですよね。

 

ジョバンニは病弱なお母さんと住んでいて、

貧しいため、朝は新聞配達、放課後は印刷所で

仕事をしています。

 

一方、カンパネルラはお父さんが博士で、

家にはアルコールラムプで動くプラレール的なものがある

お金持ち。

 

でも、二人は友達です。

 

だけど、ザネリをはじめとするクラスメートたちは、

貧しいジョバンニをいじめます。

カンパネルラは何もいえず哀しい顔をするだけ。

 

星まつりの晩、病気のお母さんの牛乳を

もらいに行くついでに星まつりにいったジョバンニは、

またクラスメートにヤなこと言われて、

ひとりになって、ふらふら歩いていたら、

どこかの丘の上につきました。

そこに寝転がって、星をみていたら、

汽車が来て、気がついたらその汽車に乗っていました。

なぜかカンパネルラも乗っていました。

 

星めぐりの旅へ

 

そこから二人の星めぐりの旅が始まります。

駅は星座です。

二人は白鳥の停車場で途中下車。

プリオリン海岸といわれるところへ行きます。

すると、二人はそこで昔の獣の骨を掘っている

(厳密にいうと掘るのを指示している大学士)と会います。

 

また電車に戻るとこんどは「鳥捕り」に会います。

鳥捕りは鳥をとって売っています。

その鳥の足を二人は食べますが、

まるっきりお菓子の味でした。

 

音読して感じること

とまぁ、次回までの備忘録的に

あらすじを長めに書きました。

 

でもね、銀河鉄道の夜で感じたことは

 

音読しにくいっ!ってことなんですよね。

その理由は

 

読点、つまり「、(てん)」がすくないのっ!

 

それがはじめの第一章、第二章あたりで、

詰まる詰まる……!

それでなかなか内容が頭に入って来ず、

冷や汗かいていました……

 

しかし、第三章くらいから会話パートが多くなってきます。

第三章なんて、すべてジョバンニとお母さんとの会話なのです。

 

そのあたりから、なんとなくリズムが感じられるようになり、

舌が回るようになってきて、

内容が入ってきた感じですね。

いやあ、母語であっても音読というのは、難しいっ!

 

独特のオノマトペ

「どっどど どどうど どどうど どどう」

風の又三郎をはじめとして、

宮沢賢治のオノマトペというのは

非常に独特です。

でも独特でありながらも、

すんなり心に入ってくるから不思議なんですよね。

 

ジョバンニがクラスメートにからかわれる場面では、

ジョバンニはばっと胸がつめたくなり、そこらじゅうきぃんと鳴るように思いました。

と表現されていますが、

すごくわかる気がします。

 

またプリシオン海岸の描写も美しいのです。

二人の手首の、水にひたったとこが、少し水銀いろに浮いたように見え、その手首にぶつかってできた波は、うつくしい燐光をあげて、ちらちらと燃えるようにみえたのでもわかりました。

みなさんで、「ああ、だれかこれを映像にしてくれないかなあ」

といいながら、文字をおいつつ脳裏に広がるイメージに

酔いしれました!

 

おわりに

当日は時間切れで、第8章までしか読めませんでした。

これからがクライマックスの第9章です。

次回に読みたいと思います。

さすが名作といわれるだけあって、

おもしろかったです。

情景も美しく、登場人物のひととなりもよくわかります。

ストーリーもすてきで、ファンタジックな設定にも惹かれます。

宮沢賢治がじつにさまざまな学問への

造詣が深かったかがよくわかりました。

 

次回も宮沢賢治ワールドを楽しみたいと思います。

次回は「銀河鉄道の夜」のほかに、

ちいさな短編もよめるかなと思います。

読みたいものがあったらリクエストくださいね!

 

次回は11月2日(金)19:00~です!

 

楽しみにしています♪

では、また~

 

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