昨日は七草粥の日でしたね。
わたしはすっかり食べ忘れて
ミートソースのスパゲッティとか食べましたよ!
それはそれでおいしかったです。
こんにちは。
わかばです。
今日は日本語中級のお話です。
日本語中級になるといろいろな表現がでてきます
「~によると」「~に対して」「~を通じて」などなど……
これがまた、学習者を苦しめるのですが、
そのなかに「~によって」というのがあります。
実は、この「~によって」はいろんな意味があり、
かなりてごわい……
というわけで、N3~N2を目指すくらいのレベルで
知っておくべき「~によって」の用法をまとめてみました。
これを学習者にもまとめてあげるといいと思います。
では、いってみましょう
①原因・理由
まずはこの用法。一番わかりやすいですね。
例文は↓
地球温暖化によって、北極の氷がとけだしている。
事故によって、この道は通行止めになっている。
景気の悪化によって、たくさんの会社が倒産した。
②手段
最初は「手段」という言葉がむずかしいので、
「方法」と言い換えてもいいですね。
でも、ここで「手段」という言葉もちゃんと導入しておくと、
あとあと、説明がするときに、しやすいです。
例文は↓
手術によって、がんを取り除く
道路の幅を広げることによって、渋滞を緩和する
SNSによって、ともだちとつながる
③場合(それぞれ違う)
これを教える場合は、
「このクラスの先生の教え方は同じですか」と聞きます。
すると絶対に「違います」という答えが返ってくるので、
「教え方は先生によってちがいます」というふうに導入していきます。
例文は以下↓
お正月の雑煮は地方によって異なる特色がある
習慣は国によって違うものだ
人によって考え方は違う
④受け身の動作主
みんなの日本語の旧版では
「電話はベルによって発明されました」
という例文で「~によって」がはいっていたのですが、
新版になってからなくなったので(たしか……)
ちゃんと導入する必要がありますね。
わたしはいつも「モナリザ」で導入します。
例文は↓
モナリザはダヴィンチによって描かれました。
星の王子様はサンディグジュペリによって書かれました。
この町は侵略者によって破壊された。
※注意する点 ~による、~により、
基本的には「~によって」ですが、
名詞修飾の形で「~によるN」となったり
(例)津波による被害
車いすによる移動
連帯中止形の形で、「~により」となったりします。
(例)天候不順により、運動会は延期いたします。
この形も一緒にまとめておくといいと思います。
実は、文法書などをみるともうひとつ「~によって」の
使い方が出ているんですが、N3~N2レベルだと、
この4つで十分だとわたしは思っています。
いつも、説明していることだけど、
改めて、記事にするとなると、
ささっとですが、調べたり
「え、ちょっと待てよ」と思ったりして、
わたしも勉強になりました。
みなさんの授業で活かしていただけましたら、
うれしいです。
では、また~
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