日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

【中上級の日本語学習者向け】雑談ができるようになるフレーズ5選

本日の京都はとてもいいお天気!

朝から、選択して、

朝ごはんをつくって片づけて、

読書もして最高の日曜日を過ごしています。

 

こんばんは。

わかばです。

 

昨日Twitterで雑談についての話になって、

その後で、雑談について考え始めたらとまらなくなって、

こんなことをつぶやきました。

 

雑談は需要がある

日本人と自然な会話をしたくてもできない。

挨拶した後、沈黙が流れてどうしたらいいかわからない。

といったビジネスマンの悩みはよく聞きますよね。

 

でも、本屋に行くと

「雑談力」とか「雑談がとぎれないためのルール」とか

いろいろな本があるくらいだから、

母語話者だって苦手なものです。

わたしも苦手です。

 

だけど、なんとか練習をしないといけません。

というわけで、わたしは話がひろがるフレーズ

を教えてどのように話をひろげていくか?

というレッスンを展開します。

 

①ご出身はどちらですか?

冒頭でのつぶやきのように、

意外と知らないんですよ。

 

わたしが思うに、

初級で「お国はどちらですか」

で教えられるし、

初級ではそもそも聴くのが母語話者設定で、

「〇〇から来ました」って答えてりゃOK

っていう感じだったので、

それでここまできたんでしょうね。

 

ご出身は便利な言葉で

答えは国でも県でもかまいません。

「お国は?」ってそもそも相手が外国人設定だから、

どうなの?って気はしますしね。

 

「出身……むずかしい質問ですね。

 両親はペルー人で僕は日本で生まれました。

 それからアメリカにわたったので…」

みたいに返してもいいし。

 

②○○にいらっしゃったことはありますか?

出身地からつなげて、

自分の出身地や育った場所、

思い入れが深い場所に行ったことはあるか?

と聴いてみるときのひとことです。

聴かれたほうも答えやすいです。

 

「チェンマイにいらっしゃったことはありますか?」

「はい。仕事で行ったことがあります」

 

「チェンマイにいらっしゃったことはありますか?」

「いいえ、チェンマイは行ったことがないんですが、バンコクなら」

 

というふうに会話できますね。

チェンマイの〇〇に行きましたか?とか

どうでしたか?とかいろいろ話をふくらますことができます。

 

④今、どちらにいらっしゃるんですか。

「今、何をしていらっしゃいますか」でもOKだけど、

よりぼかした聞き方。

同じ会社の人ならば、部署をきいているし、

違う会社の人であれば、

どの会社にいるかという意味にもとれる。

 

「今、どちらにいらっしゃるんですか」

「まだ、経理部にいます。5年目です」

 

「今、どちらにいらっしゃるんですか」

「昨年、転職しまして今は〇〇会社でエンジニアしてます」

 

どこにいるかをきいてから、

何をしているかをきくとより自然かな?

相手の返事により、会話の波に乗っていくことができますね。

 

③○○さん、ご存知ですか。

これはちょっと上級編かもしれないし、

場合によってはNGなのですが、

 

どこでどんなことをしているかがわかったら、

共通の友人がいるかもしれないので、

そんな時にきくことができます。

「バンコク支社にいたとき、〇〇課長にはお世話になったんです」

とかの詳細情報を追加もできるし。

 

⑤よろしくお伝えください

これも学習者が以外と知らない表現。

共通の知人がいることがわかったら、

この一言。

でも、これを言っちゃうと確実に会話は終わりますね。

別に、共通の友達がいなくても、

「明日、帰国するんです」とかなら、

「ご家族によろしくお伝えください」とかでも使えますね。

 

⑥ごめん、じゃちょっと飲み物とってきます

 一番難しいのが、会話の終わり方。

これは母語で会話していても難しい。

誰かが会話に入ってきて、

知らないうちに会話に入れず、

フェードアウトみたいなのが

一番かなしい……

そんなときは、黙ってフェードアウトするよりも、

別の用事を作ってその会話の輪から、

出たほうがいいかもしれませんね。

適当に「飲み物とってくるね」とか。

じゃ、誰でもちゃんと「うんうん、またね」とか

「じゃあね」とか言うと思うので。

 

日本語教師はえてして、学生さんに質問しがち。

だから答え方はうまいけれど、

相手に質問して、会話のキャッチボールをすることで

人間関係を作っていくことができる人は

本当に少ない。

日常的に日本人と接することがない人はなおさらです。

だから質問を作って聴くトレーニングも必要だと思います。

 

では、また~

 

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