本日の京都はとてもいいお天気!
朝から、選択して、
朝ごはんをつくって片づけて、
読書もして最高の日曜日を過ごしています。
こんばんは。
わかばです。
昨日Twitterで雑談についての話になって、
その後で、雑談について考え始めたらとまらなくなって、
こんなことをつぶやきました。
中上級の学習者の会話を担当するとき、
— わかば@日本語教師とライター (@saeriwakabaya78) 2019年1月12日
はじめの自己紹介で、
「ご出身はどちらですか」
というのをやります。
お互いに訊きあってそこから話広げられるから。
だけど、体感的に中上級の学習者でも、この表現を知らない人が多い気がします。
質問するっていう練習が少ないのかも……
雑談は需要がある
日本人と自然な会話をしたくてもできない。
挨拶した後、沈黙が流れてどうしたらいいかわからない。
といったビジネスマンの悩みはよく聞きますよね。
でも、本屋に行くと
「雑談力」とか「雑談がとぎれないためのルール」とか
いろいろな本があるくらいだから、
母語話者だって苦手なものです。
わたしも苦手です。
だけど、なんとか練習をしないといけません。
というわけで、わたしは話がひろがるフレーズ
を教えてどのように話をひろげていくか?
というレッスンを展開します。
①ご出身はどちらですか?
冒頭でのつぶやきのように、
意外と知らないんですよ。
わたしが思うに、
初級で「お国はどちらですか」
で教えられるし、
初級ではそもそも聴くのが母語話者設定で、
「〇〇から来ました」って答えてりゃOK
っていう感じだったので、
それでここまできたんでしょうね。
ご出身は便利な言葉で
答えは国でも県でもかまいません。
「お国は?」ってそもそも相手が外国人設定だから、
どうなの?って気はしますしね。
「出身……むずかしい質問ですね。
両親はペルー人で僕は日本で生まれました。
それからアメリカにわたったので…」
みたいに返してもいいし。
②○○にいらっしゃったことはありますか?
出身地からつなげて、
自分の出身地や育った場所、
思い入れが深い場所に行ったことはあるか?
と聴いてみるときのひとことです。
聴かれたほうも答えやすいです。
「チェンマイにいらっしゃったことはありますか?」
「はい。仕事で行ったことがあります」
「チェンマイにいらっしゃったことはありますか?」
「いいえ、チェンマイは行ったことがないんですが、バンコクなら」
というふうに会話できますね。
チェンマイの〇〇に行きましたか?とか
どうでしたか?とかいろいろ話をふくらますことができます。
④今、どちらにいらっしゃるんですか。
「今、何をしていらっしゃいますか」でもOKだけど、
よりぼかした聞き方。
同じ会社の人ならば、部署をきいているし、
違う会社の人であれば、
どの会社にいるかという意味にもとれる。
「今、どちらにいらっしゃるんですか」
「まだ、経理部にいます。5年目です」
「今、どちらにいらっしゃるんですか」
「昨年、転職しまして今は〇〇会社でエンジニアしてます」
どこにいるかをきいてから、
何をしているかをきくとより自然かな?
相手の返事により、会話の波に乗っていくことができますね。
③○○さん、ご存知ですか。
これはちょっと上級編かもしれないし、
場合によってはNGなのですが、
どこでどんなことをしているかがわかったら、
共通の友人がいるかもしれないので、
そんな時にきくことができます。
「バンコク支社にいたとき、〇〇課長にはお世話になったんです」
とかの詳細情報を追加もできるし。
⑤よろしくお伝えください
これも学習者が以外と知らない表現。
共通の知人がいることがわかったら、
この一言。
でも、これを言っちゃうと確実に会話は終わりますね。
別に、共通の友達がいなくても、
「明日、帰国するんです」とかなら、
「ご家族によろしくお伝えください」とかでも使えますね。
⑥ごめん、じゃちょっと飲み物とってきます
一番難しいのが、会話の終わり方。
これは母語で会話していても難しい。
誰かが会話に入ってきて、
知らないうちに会話に入れず、
フェードアウトみたいなのが
一番かなしい……
そんなときは、黙ってフェードアウトするよりも、
別の用事を作ってその会話の輪から、
出たほうがいいかもしれませんね。
適当に「飲み物とってくるね」とか。
じゃ、誰でもちゃんと「うんうん、またね」とか
「じゃあね」とか言うと思うので。
日本語教師はえてして、学生さんに質問しがち。
だから答え方はうまいけれど、
相手に質問して、会話のキャッチボールをすることで
人間関係を作っていくことができる人は
本当に少ない。
日常的に日本人と接することがない人はなおさらです。
だから質問を作って聴くトレーニングも必要だと思います。
では、また~
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