日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

【教材レビュー】NEJテーマで学ぶ基礎日本語VOL.2を使いました

ひょえ!もうはや2月になってしまいましたね!

年明けのっけから、わりと授業数が入ってましたが、

調子よくブログを更新できたので、

今月もがんばりたいと思います。

 

こんにちは。

わかばです。

 

今日はですね。

先月の短期プログラムで使っていた

こちらの教材をレビューしたいと思います。

 

 

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese <vol.2> テーマで学ぶ基礎日本語

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese テーマで学ぶ基礎日本語

 

 わたしの担当したレベルが↑↑↑↑↑だったので、

これを使ったんですが、VOL.1もあります。

 

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese <vol.1> テーマで学ぶ基礎日本語

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese <vol.1> テーマで学ぶ基礎日本語

 

 これでたしかゼロから学習できるようになっていると思います。

 

どんな学習者に合う?

このテキストを使っている日本語学校は、

ほとんどないと思います。

 

大学では使われているんじゃないかな。

わたしの短期プログラムも大学のだったので、

こちらでした。

大学では使いやすいと思います。

もちろん海外の大学でも。

 

ただし、多様性のあるクラスには不向きです。

なぜかというとですね……

 

コンセプト

 

コンセプトがちょっと変わっていまして……

普通の文型積み上げではないんですよね。

で、タスク型か?というとそうでもない。

 

「はじめに」にはこう書かれています。

従来の教科書のように文型・文法事項を中心とした教科書ではなく、テーマ(何かについて話すこと)を中心に編まれた教科書です。学習者は各ユニットで、さまざまな学習活動を通して、そこで設定されているテーマについて自分のことが話せるようになります。そして、同時に、一連のユニット学習を通して語彙や文法が体系的に学習できるようになっています。

 

なので、各課にはナラティブと呼ばれる、

テーマがあって、それも学生2人と先生1人の

登場人物が自分語りをします。

 

たとえばユニット21のテーマは「しつけ」で、

登場人物がどんな「しつけ」を受けたのか話します。

でも、ここでは「使役」だけが文法項目として

出てきます。

 

その後のユニット22のテーマは「しつけ2」で、

ここで「使役受け身」が出てきます。

 

その他にも「言語・地理・気候」などのテーマでは、

モノが主語の受け身を使って、

自分の国を説明できたりします。

(わたしは個人的にこの課が好き)

 

使い方

 

最初にナラティブをインプットしてから、

文法をやってもよし。

文法をやってから、

ナラティブをインプットしてもいいと思います。

個人的には先にインプットしてからのほうが好きです。

 

インプットでだいたい意味がわかったら、

音読したり、語彙を覚えたりして、

自分の中に染み込ませる

ところで、↑↑↑↑このステップ、非常に重要だと思うんだけど、

授業の中でなかなか実現できないんですよね~。

 

そのナラティブを自分におきかえて、

自分のことを話してみるというのが流れ。

大学生ばかりのクラスなら、

楽しくできそうですよね?

 

多様なクラスで使いたくない理由

 まあ、でもそれって長所であり、

短所でもあるんですよね。

設定がそもそも大学生設定で

お父さんもお母さんも兄弟もちゃんといて、

自分は大学に通っている。

趣味を楽しむ時間もあって、

将来に希望を抱いている。

 

もう一人の先生だって、

ちゃんとした職業があって、

家族がいて、余暇を楽しむ余裕がある。

 

でも、世の中にはいろいろな人がいるし、

この本に出てくる人って相当恵まれてて、

逆にそっちのほうが稀なんじゃ……?って思います。

 

もちろん大学なんて出たことのない人に

「専門は~」なんてインプットしてどうすんの?

って思うし、

「研究室で発表の準備をします」とか、

大学院生以外にはピンとこないだろうし……

 

そこを例にして、

自分に寄せて、自分語りをするって

ハードルめちゃ高くない?

 

日本語学校の留学生だって、

高校卒業してから10年働いて、

会社をやめて1年留学に来たっていうような人もいるから、

本当に背景も目的もいろんな人がいるクラスでは、

非常に使いにくいと思います。

私個人の超個人的な意見ですが。

 

それとか、みんなの日本語でやっているけど、

発展として読んでみて、

自分の話にもっていくとかもできますね!

 

 

一応指導参考書もあるみたい

 

NEJ:指導参考書

NEJ:指導参考書

 

 

 中国語版もあります。

たとえば、これを中国の大学で使うとかならいいかも。

 

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese<vol.1> 中国語版 (テーマで学ぶ基礎日本語)

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese 中国語版 (テーマで学ぶ基礎日本語)

 

ベトナム語版もありますよ。

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese  <vol.1> ベトナム語版-テーマで学ぶ基礎日本語

NEJ:A New Approach to Elementary Japanese ベトナム語版-テーマで学ぶ基礎日本語

 

 

では、また~

 

 

www.wakaba-nihongo-writer.net

 

 

www.wakaba-nihongo-writer.net

www.wakaba-nihongo-writer.net

 

 

www.wakaba-nihongo-writer.net

 

 

スポンサーリンク