日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

朝日新聞の一面記事「バイド漬け日本語学校の闇」の話

10年以上、日本語教師をしているけれど、

たまになんでこの仕事をやっているのか

わからなくなって絶望的な気分になることがあります。

昨日もそんな日でした。

この記事を見たから……

 

digital.asahi.com

 

なんで今さら記事になるのかなあとか考えながらも、

感じたこと、考えている事を書いておこうと思います。

 

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まず現状です。

 

日本語学校は今日本に700校近くあると言われています。

その全てが労働目的の留学生を入学させているのではありません。

私がはたらいている学校には労働目的の学生はいません。

みなさん、日本語を勉強したくて、

世界中から日本に来ている人ばかりです。

そんな日本語学校もたくさんあります。

ただ、なかなかそれが伝わらないのは残念だと思います。

 

日本語教師は、もっと自分たちのやっていることが

価値のあることだと、アピールしたらいいのではないか

と思ったこともあります。

 

でも外国語の学習はすぐに成果のでるものではありません。

だから、「半年で話せるようになります」とか

「試験に合格させます」といった成果を出すことは

とてもむずかしいです。

勉強の目的も能力も人それぞれだからです。

クラスわけ試験はありますが、

入学試験はありません。

進学目的にしてもそうだと思います。

 

そこが日本語学校の弱点なのではないかと思います。

学校ひとつひとつとっても

留学生ひとりひとりとっても

あまりにも多様であるがため、

何をやっているのか理解されにくい……

それが日本語学校の現状なのではないでしょうか。

 

次に時代です。

 

そこへきて、時代、社会がどんどん変化します。

当たり前ですが。

この流れはなんども押し寄せては返し、

また押し寄せては返す波のようですが、

日本の経済状況にもろに影響を受けます。

今回は未曾有の人手不足を補うため、

留学生の資格外活動がその役割を担ったと言える

のではないでしょうか。

 

もちろん、昔からあったのですが、

これが昨今行きすぎているのだ

ということなのだと思います。

 

ひとりひとりをみる

 

だから、どうするか?

わたしは実際に日本語学校で日本語を教えている身なので、

4月からもコツコツと授業をしていきます。

新聞や報道のことを気にしすぎず、

自分のすべきことに向き合うつもりです。

そして、ツイッターやブログで何をしているか

伝えていこうと思います。

目的はなんであれ、日本に来た留学生は

留学生という塊なのではなく、

一人の人間なのだということを忘れずに。

 

 

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