日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

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シネマ歌舞伎【野田版 桜の森の満開の下】3つのみどころを紹介!

久々に土日のシネコンプレックスでした。

人多すぎですねえ。

 

こんにちは。

わかばです。

 

MOVIX京都でシネマ歌舞伎の「野田版 桜の森の満開の下」を

鑑賞してきました。

https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/images/%E3%80%8C%E9%87%8E%E7%94%B0%E7%89%88%20%E6%A1%9C%E3%81%AE%E6%A3%AE%E3%81%AE%E6%BA%80%E9%96%8B%E3%81%AE%E4%B8%8B%E3%80%8DB1%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC_S.jpg

いやあ、野田版歌舞伎あっぱれです。

こちらの野田版歌舞伎を観てからというもの、

大ファンなのです。

www.wakaba-nihongo-writer.net

ブログ記事にはしていませんが、今年のお正月にも観にいきました。

 

どんな話?

坂口安吾の短編「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」と

古代、飛騨国の伝説とをミックスさせたお話でした。

2017年8月、歌舞伎座の八月納涼歌舞伎で演じられた作品です。

 

何にも予習して行かなかったので、

最初、話の筋を読み取るのに苦労しました。

 

まずは予告編をどうぞ


【絶賛公開中!】シネマ歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』予告編

 

ヒダ国の王様が3人の彫り師を呼びあつめ(それぞれ訳あり)

姫の16歳の正月までに、ミロク像を彫るように指示する。

耳の大きな耳男は、その国の女に耳も切られてしまう。

また、その美しい姫はとても残酷な姫であった…。

 

というようなお話。

詳しくはこちら

www.shochiku.co.jp

 

以下、3つのみどころを紹介したいと思います。

 

市川染五郎(現・松本幸四郎)が美しすぎる

これに尽きますねえ。

今まで、現・市川染五郎の美少年っぷりには、

心をときめかせていましたが、

そういえば、彼のお父さんですからね。

 

大海人皇子(オオアマ→天武天皇)を演じているんですが、

美しいってだけではなくて、オーラが出てるというか、

いやあ、大王の感じがびんびん出ていました。

 

「もっと出せー!」と思うほどに、

とにかく美しすぎました。

 

セリフが面白すぎる

野田版歌舞伎が面白いのはセリフが現代語で、

しかもダジャレや、風刺などをささっと織り込んであるところ。

 

もちろん、古典歌舞伎のあのゆっくりとした話し方もいいけど、

現代劇的な要素(わかばは現代劇はほとんど観たことがありませんが)

と歌舞伎の魅力を掛け合わせて、野田版ならではの面白さを生み出しています。

 

早口で上品な漫才のように語られるセリフは

思わず笑ってしまうものや

日本語としても面白さを感じさせるものがあり、

野田版歌舞伎のみどころだと思います。

 

群衆の動き、役者の動きが素敵すぎる

 

一番最初のシーン。

ステージ上の満開の桜があり、

般若のお面をつけた何人かの鬼たちが花見をしているような

シーンがあるのですが、そのなんだかゾクゾクさせる演出は、

「満開の桜の木下には死体が埋まっている」ということを

ありありを感じました。

 

また、「古代遊園地」なるところに姫と耳男が行くシーンでは、

それも鬼たちが桜の枝を持ってステージ中走り回って、

ジェットコースターを表現していて面白かったです。

 

このように群衆の描き方が本当に独創的で魅力的だから、

最後の最後の姫と耳男の2人だけのシーンが、

余計にグッとくるのでした。

 

坂口安吾の原作本、ぜひ読んでみたくなりました。

中村兄弟の演技はよかったですが、

まだなんというか力が入りすぎているように感じますね…。

これからに期待したいと思います。

 

では、また〜。

 

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