久々に土日のシネコンプレックスでした。
人多すぎですねえ。
こんにちは。
わかばです。
MOVIX京都でシネマ歌舞伎の「野田版 桜の森の満開の下」を
鑑賞してきました。
いやあ、野田版歌舞伎あっぱれです。
こちらの野田版歌舞伎を観てからというもの、
大ファンなのです。
ブログ記事にはしていませんが、今年のお正月にも観にいきました。
シネマ歌舞伎*鼠小僧の感想
— わかば@日本語教師とライター (@saeriwakabaya78) January 3, 2019
・野田版歌舞伎は間違いない
・日本語はリズムが命
・大笑いのシーン多め
・中村勘三郎丈生で見たかった😢
・大衆はすぐ意見かえる
・正しい正しくないより言う人間が大事
・バカ正直はバカ
・人が鼠小僧をつくりあげる
・そんな中に光る人情
江戸の昔も今も同じ
どんな話?
坂口安吾の短編「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」と
古代、飛騨国の伝説とをミックスさせたお話でした。
2017年8月、歌舞伎座の八月納涼歌舞伎で演じられた作品です。
何にも予習して行かなかったので、
最初、話の筋を読み取るのに苦労しました。
まずは予告編をどうぞ
【絶賛公開中!】シネマ歌舞伎『野田版 桜の森の満開の下』予告編
ヒダ国の王様が3人の彫り師を呼びあつめ(それぞれ訳あり)
姫の16歳の正月までに、ミロク像を彫るように指示する。
耳の大きな耳男は、その国の女に耳も切られてしまう。
また、その美しい姫はとても残酷な姫であった…。
というようなお話。
詳しくはこちら
以下、3つのみどころを紹介したいと思います。
市川染五郎(現・松本幸四郎)が美しすぎる
これに尽きますねえ。
今まで、現・市川染五郎の美少年っぷりには、
心をときめかせていましたが、
そういえば、彼のお父さんですからね。
大海人皇子(オオアマ→天武天皇)を演じているんですが、
美しいってだけではなくて、オーラが出てるというか、
いやあ、大王の感じがびんびん出ていました。
「もっと出せー!」と思うほどに、
とにかく美しすぎました。
セリフが面白すぎる
野田版歌舞伎が面白いのはセリフが現代語で、
しかもダジャレや、風刺などをささっと織り込んであるところ。
もちろん、古典歌舞伎のあのゆっくりとした話し方もいいけど、
現代劇的な要素(わかばは現代劇はほとんど観たことがありませんが)
と歌舞伎の魅力を掛け合わせて、野田版ならではの面白さを生み出しています。
早口で上品な漫才のように語られるセリフは
思わず笑ってしまうものや
日本語としても面白さを感じさせるものがあり、
野田版歌舞伎のみどころだと思います。
群衆の動き、役者の動きが素敵すぎる
一番最初のシーン。
ステージ上の満開の桜があり、
般若のお面をつけた何人かの鬼たちが花見をしているような
シーンがあるのですが、そのなんだかゾクゾクさせる演出は、
「満開の桜の木下には死体が埋まっている」ということを
ありありを感じました。
また、「古代遊園地」なるところに姫と耳男が行くシーンでは、
それも鬼たちが桜の枝を持ってステージ中走り回って、
ジェットコースターを表現していて面白かったです。
このように群衆の描き方が本当に独創的で魅力的だから、
最後の最後の姫と耳男の2人だけのシーンが、
余計にグッとくるのでした。
坂口安吾の原作本、ぜひ読んでみたくなりました。
中村兄弟の演技はよかったですが、
まだなんというか力が入りすぎているように感じますね…。
これからに期待したいと思います。
では、また〜。
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