日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

書評【ことばで社会をつなぐ仕事】まとめと感想

日本語教育関連の情報収集は

ほぼツイッターです。

 

こんにちは。

わかばです。

 

今回もツイッターで紹介されていた本を

1冊買いましたので、

早速レビューを書いてみます。

こちらです。

ことばで社会をつなぐ仕事 ―日本語教育者のキャリア・ガイド―

ことばで社会をつなぐ仕事 ―日本語教育者のキャリア・ガイド―

  • 作者: 義永美央子,嶋津百代,櫻井千穂
  • 出版社/メーカー: 凡人社
  • 発売日: 2019/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

第一印象は?

日本語教師を目指す人向けのガイドブックです。

ですから、もう日本語教師になっていて、

業界のこともある程度わかっている人には、

あまり新しい情報はないんじゃないかなと思います。

 

ただ、この本をパラパラとめくっていて、

なんだかもやもやするところがありました。

それはなぜか?というのを説明しますね。

 

横並びではなく縦並びでは?

この本では、様々なフィールドで活躍する人を

横並びにして紹介しています。

 

例えば養成講座をでた方がどれでも、興味のあるものを

選べるかのような錯覚を受けてしまいがちです。

が、本当はこれは縦並びなのです。

 

特に、第2章の「国内で教える」という章では

①日本語学校

②大学

③政府系団体

④フリーランス

とあります。

 

養成講座を出た人が働けるのはまず①か④です。

 

しかし、いきなり④というのはハードルが高いでしょう。

実績もないのに、お客がつくとは思えないからです。

 

だから、養成講座を出た人は実質①しか選択肢はないのです。

そして、①のそれも非常勤です。

 

もちろん非常勤は不安定だと書いてありますよ。

しかし、そこからどうやって抜け出せるか?

ということは書いてありません。

 

不安定だとしたら

誰だって②か③で働きたいですよね。

 

②か③で働くに求められるスキル・資格は

修士号などとさらっと書いてあります。

 

②と③に進んで安定した収入を得るためには、

大学院を受験し、

多大なる時間とお金を投資しなければならない。

 

そして、その後、どれくらいの確率で、

安定した職を得られるかには言及はありません。

 

もちろん、そういう人はたくさんいるのをリアルでも知っているし、

かつてはわたしも目指そうとしました。

だけど、今は環境がそれを許していません。

 

実際、この世界も他の世界と変わらず厳しい世界です。

黙っていれば、会議や採点にお金が出ないこともあります。

 

そのことに蓋をして、いいところだけ書くのは、違うんじゃないの?と、

もやもやを感じてしまいました。

 

 

もっと読みたい部分

ただ、第5章の「こんにちは、先輩!おしごと探訪」

の部分は面白かったです。

ここをもっと読みたいし、こういう人たちはたくさんいると思います。

 

またパラレルキャリア的なもの「日本語×○○」的なものを

持っている人もたくさんいるので紹介してほしかったなあ。

 

というか、わたしが取材して本かメディアをつくればいいのか?

 

まとめ

新しく日本語教師になるひとのためには

心ときめくいい本です。

でも、そのまま受け取るとケガします。

 

ツイッターでは色々と本当のことを知ることができるので、

ツイッターをする方がオススメかもしれません。

無料だしね。

 

では、また〜 

 

ことばで社会をつなぐ仕事 ―日本語教育者のキャリア・ガイド―

ことばで社会をつなぐ仕事 ―日本語教育者のキャリア・ガイド―

  • 作者: 義永美央子,嶋津百代,櫻井千穂
  • 出版社/メーカー: 凡人社
  • 発売日: 2019/04/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

こちらもどうぞ

 

 

www.wakaba-nihongo-writer.net

www.wakaba-nihongo-writer.net

www.wakaba-nihongo-writer.net

 

スポンサーリンク