日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

日本語学校における新人の先生の育て方

10連休って先月の入院期間と同じか…

と思うとその長さに打ちひしがれています。

 

こんにちは。

わかばです。

 

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さて、ツイッターのタイムラインで、

新しい学校にいくと「教案を提出させられる」

という嘆きをよく目にするので、

今日は新人の先生の育て方について書きます。

 

といっても、私は専任教師ですらありません。

その経験もありません。

ですから、今日の記事は

「担任などを務める、ある程度ベテランの非常勤という立ち位置で

考える新人の先生の育て方」ということをお含みおきいただきた上で

お読みいただければと思います。

 

人の教案をみてわかること

教案指導をすれば、

新人を指導していると思われている方、非常に多い気がします。

でもね、教案をみてわかることって何だろうって考えたときに、

そんなに多くない気がするんですよね。

 

①分析ができているか?

②導入に無理はないか?

③活動がイメージできているか?

 

②と③は別に書かなくてもできる人はたくさんいると思います。

①ができていないと、その後を展開していけませんよね。

 

授業を見てわかること

授業見学を通して、新人の先生に伝えられることは

「ほらね、その教案では授業できないでしょう?」ってことです。

つまり、教案の答え合わせ。

だから、教案と授業見学はセットです。

もちろん、教案を生かして、

うまく授業される方もいます。

 

ただ、授業を見ると、

「あ、この方、割と度胸あるなあ」とか

「声の出し方がいいなあ」とか

「学生とうまくコミュニケーション取れているなあ」とか。

教案上ではわからなかったものが見えてくるんです。

そういったところを適切にフィードバックすることで、

自分が見えていなかったものが

見えるようになります。

それが、自信にもなりますし、

次回への課題にもなっていきます。

そういう、ステップを用意してあげるのが

指導する人の役割なのではないでしょうか?

 

絶対にしてはいけないこと

①揚げ足取りです。

「ここは未習」「これはだめ」といった

つまらない揚げ足取りはやめましょう。

ここも自分で気づいてくれるような仕組みづくりが大事ですね。

 

②これもタイムラインで見たけれど、

返却期限を守らないのも愚の骨頂。

 

③相手の話を聞かないのもだめ。

「やってみてどうだったか?」

「学生の反応をみて、どう感じたか?」

(経験があるなら)

「今までと違っていたところは何か?」

などなど自分で振り返って、

自分で気がつくように指導していくのがいいと思います。

その上で、必ず聞きたいことが出てくるので、

それを待てばいいのでは?と思います。

 

対話が大事

つまり、学習者に日本語を教えるのも、

基本は同じなんです。

 

こちらから何かを投げかけ、

それに反応してもらうのをまつ。

そして、その反応を評価しない。

つまり「対話」

 

一方的にこちらの価値観を押し付けるものではありません。

たとえ、経験も浅く、うまく授業できず、

学生が困っているとしても、

そこをうまくコントロールして

サポートしていくのが、担任であったり、

専任の役目だと思います。

 

というわけで、指導する人も

される人も頑張ってくださいね〜。

では、また〜。

 

 

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