またまた文法の授業の日が巡ってきました。
1週間って早いですね。
こんにちは。
わかばです。
さて、今日は「〜にもかかわらず」と
「〜にかかわらず」について書いてみたいと思います。
「も」があるかないかだけのややこしい表現ですので、
教える方も注意が必要です。
台風が近づいているにもかかわらず、出かけていった
初級文法でいえば「〜のに」ですね。
ではなぜ「〜のに」を使わずに「にもかかわらず」を使うかといえば、
テキストによれば、書き言葉的ということがまず挙げられます。
「お弁当を作ったのに、持っていくのを忘れた」
「お弁当を作ったにもかかわらず、持っていくのを忘れた」
日常的な場面かつ「失敗しちゃった」という感情が入り込んでいる
「〜のに」と比べて、「〜にもかかわらず」は書き言葉的で、
自分のことではないみたいですね。
TRY!N2のテキストにはこうあります。
「〜にもかかわらず」は、「〜なのに」という意味で、その状態から予想することと実際が違うという意味で使う
例えば、タイトルにもしたように、
台風が近づいているにもかかわらず、彼は出かけていった。
という文は実際に起こった事実の文です。
台風が近づいているということは、普通に考えて出かけない。
それなのに、そんなこと関係ないかのように、
彼は出かけていった。という意味になります。
彼は飲酒したにもかかわらず、車を運転して事故を起こした。
ニュースなどで使われそうな文です。
飲酒運転はダメだとみんな知ってるはずですよね。
これも事実の文です。
景気がよくなっているにもかかわらず、給料は増えない。
これは事実より、現在の状態というべきか。
後件を自由に作ってもらってもいいでしょうね。
まとめると、書き言葉的で、
自分のことではなく、普通ならそうなると考えられる
こととは逆をいっているという感じでしょうかね。
参加するしないにかかわらず、連絡をください。
さて、「〜にかかわらず」これは「〜を問わず」などど一緒に
テキストには出てくることが多いですね。
TRY!N2のテキストでは以下のような説明がされています。
「〜にかかわらず…」は、「天候・好み・地位や、あるなし・するしないなどの条件に関係なく…」と言いたいときに使われる。
「参加するしないにかかわらず、連絡をください」というのは、
どちらにしても、という意味ですね。
このスポーツは年齢にかかわらず、誰でも楽しめます。
「〜にかかわらず」の前が年齢になり、
「何歳でも」という意味になります。
許可の有無にかかわらず、本日は駐車できません
「有無」はあってもなくてもということですね。
「採否」「大小」「多少」など反対の意味をもつ漢語が
使われることも多いです。
テキストで以下のような例文があります。
セール品のため、理由のいかんにかかわらず、返品はお受けできません。
〜いかんにかかわらずというのは、N1文法だと認識されるのですが、
「いかん」というのが「なに」または「どう」という意味なので、
「理由がなんであっても」という意味になりますね。
というわけで、よく間違うポイントを
解説してみました。
では、また〜
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