日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

【質問に答えます】新卒で日本語教師として働くには?

最近よくツイッターのDMで質問をいただきます。

個別にお答えしていたのですが、

今回は質問者さまの許可を得て、

ブログ記事にしたいと思います。

今後もよければ質問してくださいね!

 

質問

わかばさんはじめまして。いつもツイート拝見しています。突然のDMすいません。私は日本語教育を専攻している大学3年生です。中学生の頃から日本語教師になりたく、勉強をしていますが、どこでどのように働くのがいいのか、どのように働く場所を探すのかわからず少し焦っています。お忙しいとは思いますがお時間のある時にアドバイスして頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!

 

答え

いつもツイート見ていただきありがとうございます。

そうですよね。何を隠そうこのわたしもそれが不安で、

新卒で日本語教師として働くことをあきらめたので、

全くもって人ごととは思えません。

わたしの場合は主専攻でもないのですけども…

 

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どこで教えるか?

求人の見つけ方

まず、こういう場合、国内なのか海外なのか?

ということに分けられると思います。

 

わたしが日本語教師になったばかりのころは、

未経験で国内では仕事がないので、

海外に出た方がいいということを言われました。

ですから、わたしはすぐに海外へ出たのですが、

今はそんなことはないと思います。

 

海外にせよ国内にせよ、

まずどこにどんな求人があるのか

知ることから始めましょう!

 

まずは日本語教師の募集が掲載されているウェブサイトを

チェックしてみましょう!

たくさんあるけれど以下の3つをチェックしたらいいと思います。

 

①日本語オンライン

nihongo-online.jp

 

②日本村

job.nihonmura.jp

以上の二つは鉄板ですかね。

 

③日本語教育学会

www.nkg.or.jp

そして、こちらもおわすれなく。

学会の求人は、修士が必要だったりもするのです。

 

でも、それだけではなく

最近はツイッターでも誰かが募集していたりします。

しっかりアンテナを張っておくといいですね。

 

国内か海外か

 

その上で、新卒で働くなら、

もう海外へ行ってしまってもいいのでは?

というのがわたしの答えです。

責任は全く持てませんけども。

 

海外だったらだいたい専任だと思うんです。

1コマいくらというような契約は少ない。

コマ数に限らず、月給をだしてくれると思うんですよね。

 

もし国内で専任になれるだったらそれもいいと思います。

でも学校は選んだ方がいいと思います。

 

学校の選び方はこちらの記事も参考にしてください。

japaneselanguageteacher.com

 

国内非常勤かけもちはできるか?

が、もし国内で非常勤を掛け持ちしながらやるというのは、

大変だと思うんですよね。

 

新卒の時期ってすごく大変な時だと思うんです。

これは日本語教師という仕事に限ったことではなくて。

なぜなら、学ばなければならないから。

その時間に全くお金が入らないというのは辛いことなのです。

 

全く入ってこないと、心が荒んで行くんです。

「こんなに頑張ってるのに、生きるのにギリギリしかもらえない」

そんな状態では半年と持たないと思います。

 

非常勤だと(わたしもそうですけど)

今みたいな夏休みは全くお金が入ってきませんから。

夏休み、春休み、冬休み、ハッピーマンデー、

ゴールデンウィークにシルバーウィーク

まともに1ヶ月分もらえる方が珍しいっていう…

 

普通のバイトをしている先生もいますね。

 

これは言っておきたいんですが、

安易に非常勤で掛け持ちしたらいいとはわたしは思いません。

 

非常勤というのは、雇う側にしてみたら、

人材として育てる対象ではないと思うんです。

単なる穴を埋めてくれる存在なんです。

 

そして、若い人がそういう風に扱われるのは、

あかんなってわたしは思っています。

 

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進学する

専門家への道

だから、もし、もっと選択肢を広げたいなら、

大学院に進むというのもいいと思います。

 

最近はそういう人も多いしね。

じっくり学問としての日本語・日本語教育を深めて、

本当に専門家としてこの業界を引っ張っていく存在を目指すのも

一つです。

 

修士号が取れれば、

公的なプログラムで海外へいく選択肢も広がります。

海外でも様々なサポートがあるだろうし、

日本で貯金してくれるようなプログラムもあるので、

色々検討してみてください。

 

例えばこんな感じのがあります。

www.jpf.go.jp

 

その後は、博士課程へ進むもよし、

また違う国へいくのもいいと思います。

 

わたしの夢

わたしはなかなか修士は諦めた訳ではないのですが、

今すぐには経済的な理由で無理なのです。

もし誰かがお金を出してくれるなら行きたいです。(誰か!)

というのは冗談ですが、

今、わたしの夢はJICAのシニア協力隊にいくことです。

卒母したらすぐ行きたいです!

 

フリーランス

一国一城の主

これもまた、選択肢の一つだと思います。

これは、自分の店をオープンするということです。

最近はそれも一つの働き方だという声もありますが、

ある程度の経験は必要です。

 

ほら、ある会社の御曹司で、

2代目社長になると決まっていても、

どこかに修行に出すじゃないですか。

それと同じだと思います。

 

全ては自分でやる

まずお金を払ってくれる顧客を

見つけるところからスタートして、

サービスを提供し、

お金をいただいて、

リピートしてくれなければ

自分の生活は立ち行きませんよね。

 

しかもなんの保証もないので、

年金、保険、税金など経理の類も

全て自分でやっていかなければなりません。

 

これは新卒では難しいと思います。

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今は日本語教師にならないという選択

だから、日本語教師にならないという選択もありだと思うんです。

思いきって、就職しちゃうというか。

 

会社員になるメリット 

新卒で就職すると、

様々な特典が受けられることは間違いなんです。

わたしも、新卒で中小企業に就職しました。

 

まず、新人研修と称して、

2週間ほど、みっちり研修を受けさせてもらえます。

 

わたしの場合は食品メーカーだったのですが、

以下のことをさせてもらえました。

 

・経営陣の話が聞けた(社長、常務、専務など)

・社会人としての基礎を叩き込まれる(取次、電話、社内コミュニケーションなど)

・業界内のあれこれを教えてもらえた

・工場研修ができた

・自社のめちゃ高いサービスも使わせてもらえる

・販売のロールプレイなどもできた

・同期との絆も生まれた

 

その後、配属先にうつって、

それはそれは大変な日々となったのですが、

この研修については受けられてよかったと思います。

 

元会社員日本語教師でよかったこと

それで、この社会人経験が、

日本語教師になった時に生きてきたということはあります。

ビジネス日本語のお仕事なんかでは、

社会人経験のある方で…

なんていうオファーも実際ありましたから(あくまで私の場合)

 

人生で役に立たないことは一つもない

 

もちろん、日本語教師も社会人なんけれど、

他の業界を肌感覚で知っているということも

求められることだったりすると思います。

 

また、この会社では華道や茶道もしましたが、

もちろん、それも役に立ちました。

 

まあ、人生で役に立たないことなんて一つもないんですけどね。

 

まとめ

いろんな道がありすぎる

というわけで、色々なオプションを提示してみましたが、

あまり、いい答えにはなっていないような気がします…

ごめんなさい。

 

とどのつまり、いろんな道があるっていうことなんです。

だから、どの道を進んでもいいし、

これ以上、進めないってなったら、

違う道に行ったっていいと思うんです。

 

一番大事なことは

わたしも最近になってようやく気づいたことなんですが、

なぜ日本語教師をしたいのか?

ということをひたすら言語化していく必要があると思います。

わたしもよくわからなくなるんですけどね。

 

ある職業になりたいだけではなく、

ある職業になって何をしたいかだと思います。

 

弁護士になって女性差別をなくしたい。

保育士になってお母さんの助けになりたい。

 

日本語教師になって

何がしたい?

 

それをしっかり考えておいた方がいいと思います。

 

わたしは日本語教師になって

「人間はみんな同じ」ってことを

みんなで確認したい!です。

 

では、今日はこのへんで。

ありがとうございました。

 

皆さんもよければ質問くださいね。

では、また〜。

 

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