ほぼ3ヶ月ぶりのブログです。
ほとんど更新できていないにもかかわらず、
読みにきてくださるみなさま、
本当にありがとうございます。
さて、今4日間ほど休みをもらっています。
それで積ん読をひたすら消化しているわけです。
そこで、昨日は以下の本を読みました。
Twitterで、本の感想を呟きあう#日本語教師ブッククラブ
の2020年2月の課題本でもあるので、
Twitterでいろいろ呟きながら読んでみました。
読了📚
— わかば@世界をひろげる日本語教師とライター (@saeriwakabaya78) 2020年2月11日
読書っていいな!と感じた一冊
以下簡単な感想です😉
🍀物事には様々な見方がある
🍀現実は複雑で答えなどない
🍀どんな時もユーモアが必要
🍀思春期の子育てはマジ大変
🍀多様性は本来面倒臭いもの
🍀でもそこから学ぶ事は多い#日本語教師ブッククラブ #ぼくはイエローでホワイトで
#日本語教師ブッククラブに興味がある方はこちら
フラットなものの見方に共感
「移民に関わる書籍」を読んで、
もちろん、これからの社会は移民なしには
成り立たないのだから、みんなにちゃんと考えてほしいし、
そうならなければならないのはわかるのだけど、どこかに
「移民はこんなにかわいそうなんだから、もっと考えろ」
というような正義感の押し付けだったり
上から目線を感じてしまうのです。
自分はお金にも仕事にも不自由していない立場から、
「かわいそうだ」って言われても、
何か釈然としないところがあったのです。
でも、この本は著者とその家族の社会的地位などを
全てさらけ出して、そこから起こる事象をもとに
筆者が感じる心象をていねいに紡ぎ出しています。
例えばお金のある私立中学と
庶民の公立中学との差について感じること
食べ物がなくて学校にすらまともに通えない子ども達に
対応する教員の苦悩について。
「チンク」と言われて「私は中国人じゃない!」にどう対応するか?
筆者の考えはとてもフラットで共感しました。
多様性とは何かを考える
この本は全編を通して「多様性」について
読者に問いかけています。
「多様性」というと、すぐに「多文化共生」のことが
思い浮かびますが、もちろんそれだけではありません。
国籍はもちろん、社会的階層、セクシュアリティ、
宗教、家族のあり方、その全てが多様性。
そして、筆者は多様性についてこう語ります。
きれいごとじゃなくて、本質的な言葉にうなる火曜日
— わかば@世界をひろげる日本語教師とライター (@saeriwakabaya78) 2020年2月11日
「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う」#日本語教師ブッククラブ#ぼくはイエローでホワイトで、#ちょっとブルー pic.twitter.com/mafIRCxoVr
筆者の息子さんは「多様性の海」で泳ぎながら、
大切なことをどんどん学んでいきます。
タイトルの通り「ぼくはイエローでホワイトで、…」と考えながら、
周りの人のことを思いやるようにもなるのです。
そして、日本では今、外国人児童が多いのは
地域の公立校だけど(多分)、
将来的には以下のようになるかもしれませんね。
昨今の英国の田舎町には「多様性格差」と呼ぶしかないような状況が生まれている。人種の多様性があるのは優秀でリッチな学校、という奇妙な構図が出来上がってしまっていて、元底辺中学校のようなところは見渡す限り白人英国人だらけだ。
当事者になるということ
そして、こういったことは外国人の立場になって初めてわかるんですよね。
私もメキシコにいたころはよく「チーノ、チーノ」と言われたり、
「どこまで見えてるの?」(目が小さいから)と聞かれたりしました。
そういった目にあって初めて、「自分」というものが立ち上がってきて、
「相手」のことも考えられるようになる。
当事者意識というのかな…
そのくせ、相手を無意識に差別してしまうようなこともあると思うんですが。
最近でいえば、娘が不登校になってしまったことで、
その親の大変さを味わいました。
学校にいっていたころは「学校なんて行かなくても大丈夫」と
思っていましたが、いざ行かなくなると、それはとても大変なことでした。
当事者になってみて初めてわかったことでした。
(これについてはいつか詳しく)
多様性の中にも共通点はある
国は違っても思春期の子どもの行動などは、
「わかるわかる!!」と思うことがほとんどで、
楽しく読みました。
多様性の中にある共通点って
人間としての共通点だと思うのですよね。
私はそれがこれからの言語学習のキーのなると信じています。
私たちはこんなに違って、こんなにも同じ。
そういう風に感じられたら、
世界は少しずつ変わっていくのではないかと思います。
この本を読んでその思いを強くしました。
では!