日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

ビジネス日本語における電話のあつかいについて考える

みなさん、電話って好きですか?

わたしは苦手です。

 

先日、こういうことをつぶやきました。

 

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現在、急遽ビジネスクラスを担当することになっており、

電話の練習をしなければと授業の内容を練っていたのですが、

どうも「電話」の練習のときに

「え?これって必要?」感が否めなかったんですよね。

ちなみにテキストはこちら。

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使うから教える?

「外線3番にお電話です」みたいな表現が

もちろん、今も使われているとは思います。

だけど、それってこれからもずっとですかね?

どっちかっていうとなくなっていくんじゃないですかね?

社内で電話が鳴ることが少なくなったとはいえ、

使う企業があるのはわかる。

でも、多分社会はなくなる方向で動いていると思う。

そんな時、そういう背景を共有した上で、

授業に取り入れることが大事だと思います。

 

マナーとして教える?

メールよりもまず電話するのがマナーとのリプがあり、

私はそのような認識がなかったので驚きました。

電話は人の時間を奪ってしまうから、

できるだけまずメールをして、

その返事がない場合にだけ電話をします。

(例えば、ライターとして取材先にアポをとるような場合)

まあ、それはわたしだけの常識かもしれません。

 

そもそも、マナーや常識というものは、

人によってだいぶ違うものです。

 

そういうこともあると知った上で、

自分のベストのやり方を探るというのが、

大事なのではないかと思います。

 

電話がマナーと言い切ってしまうと、

何がなんでも電話しようとする学習者がいるかもしれません。

 

でも、学習者は非日本語母語話者です。

電話は緊張もするし、

想定外の反応に即時に対処しなければいけない。

しかも記録に残らない。

だったら、メールの方がよくないか?

たとえ、それがマナーだったとしても。

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わたしはこういうことに気づいてもらいたい

 

 

 

 

本来ならお電話すべきところを、大変失礼ながら、

メールさせていただきます。

 

という表現を教えてあげてもいいと思うんです。

それとか、電話でもうにっちもさっちもいかなくなった場合、

 

 すみません。後ほどメールを送らせていただきたいのですが、

メールアドレスを教えていただけませんか。

 

と自分のフィールドに入ってもらったり。

 

あなたのことを考えていますよ

ということをうまく伝えながら、

自分がやりやすいように

ミスをして責められたりしないように

自分で対策をたてられるようになってほしいなと思います。

 

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