日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

【日本語教育】中級クラスの話す授業のお悩みを解決します!その2

以前、中級の話す授業についてこのような記事を書きました。

www.wakaba-nihongo-writer.net

こんばんは。

わかばです。

 

今日はこの続きを書きます。

 

f:id:wakaba78:20190517090126j:image

 

みんなが聞いて、

発表する人もうれしくて、

とても有意義な時間にするためのしかけは、

どうやって作ったらいいのでしょうか?

 

準備できていないことへの対処は?

「準備してきてください」というのですが、

ほとんどの人がしてきていません。

自分事ではないからです。

付け焼き刃でなんとかなると思っているからです。

でも、そんなことを言っていてもしょうがないです。

 

怒らない

ここでよくやってしまう失敗がこれです。

怒らない。

嫌な顔もしない。

私のためにやるのではないのです。

学生さんは学生さん自身のために練習するのです。

だから、怒らない。ただし、

「そのつもりで準備していた人もいるよ。私もそうだよ」

ということはちゃんと伝えてください。

 

時間をとる

じゃあ、あと10分とりますから、

準備してください、といって

10分とってください。

もちろん、この10分で準備は終わりませんが、

この10分がないと、他人の発表時に、

準備する人が出てきます。

 

聞くときは聞くとはっきり伝える

そして、準備が整っている人から発表させますが、

そのとき、最後確認してほしいことが

話している人の顔をみて話を聞くということ

いつもはスマホをあまり注意しませんが、

この時ばかりは注意します。

5回くらい言わないと止まりませんが、

それでも5回言います。

そして、スマホを見る人がいたら、

即座に止めて、発表者は初めからです。

(ただし、わからない言葉を調べている場合もあります。それはいいです)

 

 

スポンサーリンク

 

どうやって気づきをあたえるか

クラスメートの発表からきづく

中には本当にしっかりと準備をして、

楽しい発表をする人もいます。

昨日の授業では、自分で写真をコンビニでプリントして、

作ってきた学生さんもいました。

そういう学生さんをみて、ある学生さんは

「ちゃんと準備してすごいですね…」

と言っていました。

 

共に学ぶ意味

一緒に学ぶ意味はそこにあると思いました。

誰かからやれと言われてするのではない。

人種のるつぼ。

多様性の宝庫のような日本語学校のクラスです。

 

発表に慣れている人、

そうでない人、好きな人、嫌いな人。

たくさんいる中で、

「ちゃんと準備すれば、こんなにできるんだな」

ということがまず、わかることが大事だと思います。

 

そして、こちらはそのことについて

とやかく言わない。

黙って見守り、

次回、しっかりと発表できるような

チャンスを保証する。

 

教師の役割というのは、

そこにあるのではないかなと

思った昨日の授業でした。

 

では、また〜