皆さんの苦手なN2文法の表現ってなんですか？
わたしの場合、たくさんありますけど、
その一つが「〜において」なんですよね。
こんにちは。
わかばです。
今日は「〜において」の教え方について、
考えたいと思います。
こちらのテキストの１課です。
意味
まず、漢字で書くと「於いて」です。
よく、招待状などで「於：わかばホテル わかばの間」
とか書いてありますよね。
意味１
だから一つは場所を表す言葉です。
書き言葉で、硬い場面で使われます。
（この説明はあまりしたくないけど…）
（例文）
・令和元年10月22日皇居に於いて即位の礼が行われます。
・エリザベス女王は1953年6月2日ウエストミンスター寺院に於いて女王となった。
・ノーベル賞の授賞式は毎年、ストックホルムのコンサートホールにおいて行われる。
・日本における武道は自分を律する道徳との側面が強いが、
欧州における武道は完全にスポーツである。（あくまで例文！）
意味２
・次に時間を表す言葉です。と言っても日付や時間でなく、
・時代という大きなスパンの意味になりますね。
（例文）
・その時代において、人命はあまりに軽く扱われていた。
・江戸時代において、キリスト教の信仰は禁止されていた。
・過去において、そのようなことを聞いた覚えはありません。
意味３
最後にジャンル（領域）です。
こういうときは比較するとわかりやすいです。
（例文）
・日本語教育における文法と国語教育における文法は少し違っている。※
・医療分野においては、ICTが積極的に活用されているが、
教育の分野においては、全く活用されていない。
・テクニックはまだまだだが、物語の面白さという点においては、この作者の作品が抜群だ。
接続
Aにおいて、B て形でつなぐ形。テキストそのままの形。
AにおけるB Bを修飾する形。
Aにおいては、B 取り立てる形。比較して言いたいことを際立たせる形。
スポンサーリンク
教え方
これをどうやって教えるかですよね〜。
意味も上記に三つあげているんですが、
本当はもっとあるんですよね。
例えば「○○様におかれましては、ますます〜」
とかも実はそうですよね。
だけど、授業ではこの三つでいいと思います。
例を示す
だいたい、やりとりのなかで、
例文を作っていきます。
が、全てがそういう導入でうまくいくとは限らないんですよね。
これの場合が、そうじゃないかなと思います。
だって、「に」でいいし「で」でもいいんですし。
だからまず、どういう風に使われているかを
見せて、そこから広げてみようと思います。
と、こんな感じで迷っていて、ツイッターでふと呟いたら、
「〜において」の教え方を考えているのですが、なかなかいいアイデアが思い浮かばない……😩
— わかば@日本語教師とライター (@saeriwakabaya78) 2019年5月15日
akky先生がリプをくださいました！
私は例えば「中世ヨーロッパにおいて、美人の条件はホクロが多いことだった。」みたいな、特定の場所や時代のことを述べる文なんかを使って、学生にも自国のことについて話してもらったりしてました。
— akky (@bluebamboo15) 2019年5月15日
これを学生さんたちに聞いてみたいと思います。
では、また〜
