日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

【日本語教育】学習者自身の表現を引き出す作文授業のコツとポイント

昨日、このようなツイートをしました。

 

こんばんは。

わかばです。

 

f:id:wakaba78:20190515111544j:image

 

学生さん自身の言葉が

ダイレクトに届くとうれしいものです。

 

では、どうすればこのような文が書けるようになるか?

今日はそれを考えてみたいと思います。

 

どんな授業?

型を教える

授業ではまず型を教えます。

一番簡単なのははじめ・なか・おわりの型

私は日本語が教えるのが好きです。

 

なぜなら、毎日学生さんに会えるからです。

学生さんには、世界の色々なことを教えてもらえます。

 

私は教えながら、習っています。

だからこの仕事が好きです。

とこんな具合です。

こうやって例を示してあげてください。

 

はじめ→テーマ

 

なか→理由Or例

 

おわり→まとめ(テーマをもう一度)

 

パワポで作っておいたらいいですね。

 

テーマ

このテーマがポイントです。

広すぎても書きにくいし、

狭すぎても書けない

程よいテーマを与えてあげてください。

私がよく使うのは以下

・私のオススメの場所

・私の国の偉人

・私の国と日本の違い

・外国語を勉強したらどうなりますか?

・世界の変化

などです。

書きたい…!!という意欲をそそるテーマは何か?

ということを考えてテーマ設定してください。

 

その時のポイントは自分だったらどんなことを書くか?

すぐにイメージできるものです。

例えば、ありがちなのが「環境問題に付いて意見を書け」とかいうもの。

これは難しすぎます。だって、私ならそんなの書けません!

「コンビニで袋をもらいません」以上、おわりですっ!

 

宿題に

それで、書くのは宿題にしてもいいんですが、

とりあえず5〜10分ほどは、書く時間として

与えてあげてください。

その間、机間巡視しながら、

テーマがわかってない人はいないか?

全く書くことが浮かばない人はいないか?

チェックしてください。

もしいたら、もう一度説明します。

 

そして、ここで助詞や表記の間違いを直してしまうんですが、

もちろんそれも大事なんです。

でも、それより大事なのが、

書き始めた内容に興味を示してあげることです。

「へえ!そうなんですか?おもしろいですねえ」

とか声を書けたりして、

書きたい欲を高めてあげることです。

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どうやって添削する?

そもそも添削しない

わたしも数年前までは

真っ赤っかにして返却していました。

どの先生が言っていたか忘れましたが

人は10%以上赤で直してある作文を見ない

という研究結果があるそうです。

(↑本当にうろ覚え)

 

今はわからないところと、

明らかに間違っているところに

下書きの段階では赤線をひいているだけです。

 

学生同士で読み合わせ

3人のグループを作り、

お互いに読み合って、

コメントを書くという時間を持つこともあります。

教師ではなく、クラスメートに

「この部分、わからない…」と言われると、

「まじか…」となるみたいで、

せっせと書き直していることも多いです。

 

PCに打ち込んで再提出

添削が帰ってきたら、

それをPCで打ち込んでもらいます。

さらに必要ならば、

写真なども貼り付けてきれいに仕上げ。

そして、みんなでシェア。

学習機関のSNSなどにアップロードしてもらうのも

いいね!やコメントが、

励みになっていいと思います。

 

このようにステップを踏んで

作文の授業をしています。

が、一番大事なことは、

学習者の心の声を言葉にしてあげるお手伝いをする

ということだと思います。

 

では、また〜

 

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