新人教師だった頃、
当時の主任には「学習者をこども扱いしてはいけない」
と口酸っぱく言われたものでした。
ある日、スケジュールに「日本の歌」とあったので、
「何を聴けばいいですか?」と訊いたら、
「むすんでひらいて」
を命じられました。びっくりしました。
それはやりすぎにしても、
こども用のものを使うのは、
わたしの中ではご法度だと思っていました。
でもそれよりも学習者の日本語力が上がることの方が大事です。
そうだ!KODOMO新聞を使ってみよう
本当は新聞を使おうと思ったのですが、
初級が終わったばかりの中級クラスでは少し難しい……
難しいと授業のスピードが落ち、
最終的にインプットが減るのではないかと思うのです。
どうしても量を読んで欲しいと思っているわたし。
ですので、家で取っているKODOMO新聞を使うことにしました。
KODOMO新聞を授業で使うのは初めてかもしれません。
「お札の秘密」テーマもよかった
ふとみると「お札の秘密」という特集がありました。
お札が変わるというニュースはみんな知っているでしょう。
最近の時事ネタと速読を合わせたら面白そう。
そう思って選んでみました。
このお札の顔がだれ?
ということは学生さんには難しすぎると思いますが、
知っている人が何人いるか数えるだけでも楽しいし、
知りたいと思いますよね。
読解内容についての問題を作る
ちゃんと読解できたかどうかの問題を作らなければなりません。
普通にQ&Aとかが多いです。
この記事の場合だったら、以下のような問題です。
読者の皆さんだったら、読まずともわかりますので、
よければ答えてください。
1日本がお札のデザインを最後に変えたのはいつですか?
2新しいお札は何年に発行されますか?
3お札のデザインは誰が決めますか?
4日本で初めてお札の顔になった人は誰ですか?
5今までに何種類のお札が発行されましたか?
6今でも使えるお札はいくつありますか?
7今でも使える最も古いお札は何年の誰の何円札ですか?
8一万円札、五千円札、千円札のそれぞれの寿命はどのくらいですか?
9ボロボロになったお札はどうなりますか。
どうですか?
難しいですか?
自分の国のお札を紹介する
そのあとで自分の国のお札を紹介するという
タスクをやってもいいかもしれません。
何が描かれているか?
描かれている人物は何をした人か?
ネットの画像検索の結果を写して、
色々話したら楽しそうですね。
明日の授業はそんな授業にしたいと思います。
では、また〜