日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

日本語教師わかばのことばにまつわるあれこれ。ライターもやってます。旅行と映画と本が好き。

【日本語学校】作文は使い回して体に染み込ませよう!

【日本語学校の作文の授業】

 

作文授業をというと、

作文を書かせて、提出。

赤を入れて返却。

間違いが多いようなら、

清書させて再度提出。

でも、間違いが直っていないよ〜ってことは

ありませんか?

今日はそんな不毛な作文の授業をどうすればいいかについて

考えたいと思います。

 

参考記事 

【日本語教育】学習者自身の表現を引き出す作文授業のコツとポイント - 日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

 

学生さんたちに作文の音声入力をしてもらいました! - 日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

 

f:id:wakaba78:20190617225738j:image

 

書きやすいテーマで書く

読解のテーマなどから引っ張ってくるのがベストです。

そして、出来るだけ書きやすいテーマにしましょう。

日本留学試験を控えていたりするなら二項対立の意見文を

書かせる必要もあるでしょう。

でも、受験生でない場合はあくまで、

書きやすさでたくさんかける物をテーマに選んでください。

例)日本にきて驚いたこと

  日本の食生活 

  私の国の地理、歴史

  紙芝居をストーリーに書き起こす

など

まず紙に書く

慣れてきたら、即PCでもいいのですが、

まずは紙に鉛筆で書いてみるのがいいですね。

思いついたことをつらつらと書かせてみるといいです。

ここの作業は教室内のほうがいいです。

この間先生は机間巡視をしながら、

順番に書けているところまでみてあげます。

この時、目で読まないで、音読してあげます。

すると、間違いに気づいてすぐに直します。

スポンサーリンク

 

次にPCで書いて提出する

紙に書いた作文は赤でチェックを入れます。

赤でチェックを入れたら返却します。

赤でチェックを入れたものを、

PCで打ち直して提出してもらいます。

Googleclassroomでも、メールでも、

LINEでもなんでもOKとにかく提出してもらいます。

その後また直します。

でも、ここまでにほとんど間違いは直っています。

 

その次はスピーチ原稿に書き直し

次は、その原稿をスピーチ原稿に直します。

つまり話し言葉にするというわけです。

ちなみに1分です。

話しながら、カットするところ、

膨らませるところなどをしっかり自分で考えるのです。

ここはなかなか難しいところです。

自分で話して時間を測らないといけませんから。

ここはなかなかトライしてもらえないところです。

教室でじっくり説明して、

作業時間をとって、

机間巡視しながらサポートしてあげてください。

 

1分スピーチの発表

それからその原稿を元に1分間スピーチをします。

一つの原稿をいろんな形でアウトプットすることによって、

どんどん語彙、表現などがしみ込んでいきます。

1ヶ月くらい、こねくり回していてもいいくらいだと

私は思っています。

 

書いて直しただけじゃもったいないですからね。

脳裏に焼き付けるまで、使い回したいものです。

 

では、また〜

 

 

スポンサーリンク