日本語教師わかばの教え方がうまくなるブログ

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日本語教師がテストを作成するときに注意すること3つ

【日本語教師とテスト作成】

 

テストシーズンの幕開けです。

学生の頃はテストを受けるのが嫌だったものですが、

テストなんてね、受ける方がどんなに楽か

と教師になったいま、強く思います。

テストを作って評価を下すというのは

生半可なことではありません。

 

今日はテストについて書いてみたいと思います。

 

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1、平均を想定して作る

良いテストというのは良すぎず、悪すぎず、

ボリュームゾーンが真ん中になるようなテストです。

そして、そうなるように作らなければいけません。

そうはいってもクラスの中でも能力はまちまち……

どうすれば???

 

誰でもできる問題を入れる

クラスで一番できない人でもできる問題を入れておく。

つまり基礎点になるような問題を

しっかりと入れておくことが大事です

10点とか20点とかはできるだけ、

取らさないように気をつけましょう。

 

誰にもできない問題も入れる

そして、またできる人がすぐに終わってしまわない工夫も

必要です。

満点が続出するような試験はいい試験とは言えません。

よくできるけれども、ここまではできないということが、

しっかりと本人にも教師にもわかるように

しなければなりません。

ですから、ちょっと歯ごたえのある

難しめの問題を入れておくことも大事です

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2、時間きっちり、または少し足りないくらいに作る

できる人が持て余すテストも、

できない人が半分も終わらないテストも

良いテストではありません。

頑張って頑張ってギリギリ終わったくらいの

問題数が欲しいです。

問題数を多めに配点を少ない目に

そうするためには問題数を増やす必要があります。

これ、作成側にはとても大変ですが、

学生さんの実力はわかると思います。

なぜなら大怪我しないからです。

問題数が多くなると、もちろん配点も大きくなります。

軽いミスをしてもその間違いが大きく響くようでは、

しっかりとできたかどうか見ることはできません。

 

3、客観的な採点ができるように

チームティーチングで採点する場合でも

一人で採点する場合でも

客観的な採点ができるようなテスト作成することです。

特に記述式なんかでは、先生同士で意見が割れる場合も

多いですよね。

そういうのはすり合わせの時間も勿体無いし、

問題としても決して良問とは言えないんじゃないか?

と思います。

選択問題と記述問題のバランス

そのためには、選択問題と記述問題のバランスが

超重要です。

作るときは楽だけど、記述ばかりでもどうなのかなあと思うし、

作るときは大変だけど、全てが選択問題になっているのも、

ちょっと違和感を感じますね。

 

というわけで、今日はテストについて書いてみました。

参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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