言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

読書感想【世代の痛み】自分のふがいなさは社会や時代のせいなのか?

UPするのはいつになるかわかりませんが、

これを書いている今日は成人式です。

わたしが成人式を迎えたのはちょうど20年前です。

ということは、今年はダブル成人式になるんでしょうか?

(まあ、それはどうでもよい)

 

 

上野千鶴子 雨宮処凛 対談 「世代の痛み」

世代の痛み - 団塊ジュニアから団塊への質問状 (中公新書ラクレ)

 

読書会の課題本なので読みました。

多分、自分から手に取ることはなかったであろう1冊です。

上野千鶴子氏の本は遥洋子との共著の

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ (ちくま文庫)

を大学生の時に読んで以来まったく読んでいないし、

雨宮処凛に関しては手に取ろうとも思いませんでした。

 

最初の感想はこんな感じです。

 

雨宮処凛はどうしても受け付けない……

団塊ジュニアに生まれた不幸

団塊ジュニアは社会に出たとき、

バブル崩壊後で、就職氷河期。

そのままフリーターとなる人が多く、

出産も結婚もできず、

貧困に陥っている。

上野千鶴子氏はこれを「人災」と呼ぶ。

でも、「So what?」

じゃあ、祖父母の世代が戦争に駆り出されたことも

「人災」

 

「人災」が降りかからなかった世代は

団塊世代くらいじゃないのか。

だから、「学生運動」とかしたんだね。

そうかそうか。

いや、個人個人で考えれば、

それなりの人災が降りかかってきたのかもしれない。

 

でも、だからなんなの?

という気持ちにしかならない。

不幸な時代に生まれた、不幸な子どもたちも、

それなりに生きていくしかないじゃないか。

 

自分のことで精一杯だから、

運動なんかしてるヒマはないんだよっ

っと怒鳴りたくなる。

 

団塊世代に対する恨み

「同情するなら金をくれ」

一生を風靡した「家なき子」の名セリフである。

 

上野千鶴子氏は著書のなかで、

なんでこうなってしまったのか。おまえたちに責任があると言われたら、「ごめんなさい」と謝るしかない。

と言っている。それに対して、雨宮処凛は

誰も責めないですよ。みんな自己責任で自分のせいにしてますから。

と答えている。

 

本当に「同情するなら金をくれ」だ。

 

団塊の世代に言うが、少しでも、

こういう世の中にしてしまったことに

悔いがあるなら、

「年金を半額返還しろ」と思う。

しないだろうけど。

 

年金をもらい、仕事もせず、

趣味に旅行に自由を謳歌している団塊世代のいかに多いことか。

団塊ジュニアはそんな親を横目に

今日も低賃金で働くのだ。

 

だから、団塊世代が寝たきりになっても、

面倒をみる必要なんてないと思う。

でも、みてしまうんだろうな。

だって、親だから。

世代に関らず、生きていくことは苦難の道のり

こういう恨みつらみは

言おうと思えば、

いくらでも言える。

 

でも、言わないのだ。

 

言っても自分の人生にはプラスにならない。

どころか、マイナスになる。

 

自分なりに、現実を受け入れながらも、

なんとかして、生きているのだから。

 

わたしは世代に関らず、生きていくことは

苦難の道のりだと心得ている。

 

「世代」という言葉さえ、消滅してくれないかなと思う。

 

そこには、生きにくさを社会のせいにしてしまう

弱い自分が顔を出すからだ。

「あの世代」をうらやむことで、

自分のふがいなさを帳消しにしようとしてしまうからだ。

 

でも、それでは問題は何も解決しないのだ。

こんなとき、いつもいつも立川談志の言葉を思い出す。

 

「よく覚えとけ。現実は正解なんだ。

 時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。

 現実は事実だ。

 そして現状を理解、分析してみろ。

 そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。

 現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。

 その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う」

 

立川談春著「赤めだか」より引用

 

まとめ

安定した雇用がもたらす経済的に恵まれた環境。

誰かと家庭を築き、子どもを育てる幸せ。

 

団塊世代が手に入れ、わたしたちを産み落とした

これらのイメージをわたしたちが手に入れるべきもの

手に入れなければ到底幸せにはなれないと決めつけているのは、

筆者たちのほうではないかと思った。

 

「あの時代は幻だった」とわたしは思う。

自分がどう生きるかに正解はない。

過去は振りかえらない。

未来におびえず、ただ今を生きる。

わたしたちに残された生き方はそれしかないのだ。

 

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